駿台天文講座 



8月13日:本年度後半のプログラムの紹介ページを更新しました。

*2019年度,月例講座予定
         (8/18更新)
9月21日(土) 17:00~: 月例講座
国立天文台重力波プロジェクト推進室 特任助教
           正田亜八香先生
(仮題)重力波天文学の夜明けとKAGRAの今

 日本の重力波観測装置「KAGRA」は,現在着々と整備が進められ,2019年内には試験観測が始まる予定です.KAGRA は,振動の少ない地下トンネルに設置されていること,極低温で運用されることなど,これまでの米国・イタリアの装置にない最新鋭の設備を有しており,新たな活躍が期待されます.
 正田先生は,これらの装置開発・設置の最前線で活躍しておられる気鋭の若手研究者です.お話しでは,重力波観測の意義,KAGRA の技術の特徴,整備の進展状況,期待される成果などについてお話しいただく予定です.  


10月19日(土) 17:00~: 月例講座
 京都大学 名誉教授 小山勝二先生
(仮題)京1000年の天文学街道

 小山先生は、宇宙科学研究所、京都大学などでX線天文学の研究をされ、多くの研究業績を 上げられました。また京都大学を定年退職された後は、「京1000年の天文学街道」という形で 京都に関係した宇宙、歴史、文学、京都学の史蹟歩きのお世話をされ、一般への天文学普及の 活動もしておられます。その関係で、最近話題の「明月記」や「安倍晴明」なども小山先生の 解説テーマとなっております。
 「明月記」は本年、日本天文学会の選定する第一回日本天文遺産に選ばれて話題になってお ります。また「安倍晴明」は、昨年度駿台天文講座の暦の話題でも引用されましたが、他に、 京都大学の新設望遠鏡が「せいめい望遠鏡」と命名されるなど、これも話題になっています。
 小山先生には、これらの話題を中心に、X線天文学をも含めてお話しいただく予定です。


11月16日(土) 17:00~: 月例講座
 歌人,著作家,翻訳家 松村由利子先生
宇宙をうたう
   --短歌のなかの天体や探査機

(Amazon の紹介文)歌人、フリーライター。福岡市生まれ。朝日新聞、毎日新聞記者を経て フリーランスに。2010年春から、沖縄・石垣島に住む。
 科学の分野を詠った短歌を紹介したエッセイ集『31文字のなかの科学』(NTT出版)で、 第10回科学ジャーナリスト賞受賞。『与謝野晶子』(中央公論新社)は、ワーキングマザー としての与謝野晶子に焦点を当て、第5回平塚らいてう賞を受賞(現在品切れ)。
 その他、ノンフィクション『お嬢さん、空を飛ぶ-ー草創期の飛行機を巡る物語』(NTT出版)、 子どもを詠った短歌を紹介したエッセイ集『子育てをうたう』(福音館書店)、児童文学につい て綴った『少年少女のための文学全集があったころ』(人文書院)、湯川秀樹や斎藤茂吉らを取り 上げた『短歌を詠む科学者たち』(春秋社)など。  (以下略)


12月21日(土) 17:00~: 月例講座
 国立天文台 水沢VLBI観測所 助教 秦和弘先生
(仮題)ブラックホールを見る!

 本年4月10日夜のテレビ記者会見で秦先生の解説場面をご覧になった方もおられると思います。 この会見は「世界初ブラックホール撮影成功 国立天文台などのチームが会見」というものでした。 会見では、オレンジ色のドーナツのような映像が示され、その真ん中の黒い穴の中心にブラック ホールがある、ということでした。この黒い穴が見えるのは、ブラックホールがその周囲にある 光を吸い込んでしまうからで、この黒い影を「ブラックホールシャドウ」と呼びます。
 このブラックホールは、おとめ座のM87銀河の中心にあり、大きさはこのブラックホールシャドウ の半分くらい、また質量は太陽の65億倍、ということもわかりました。
 この観測は、世界各地の電波望遠鏡を結んだ国際共同観測で行われ、「EHTプロジェクト」と呼 ばれますが、秦先生は日本の研究グループの中心として活躍してこられました。今回秦先生に、 このプロジェクトとその観測成果の詳細をお話しいただく予定です。
 なお秦先生にはまた、2015年の駿台北軽井沢天文講座でも解説していただいております。

 
(2020年)
1月18日(土) 17:00~: 月例講座
 日本カレンダー暦文化振興協会 事務局長
            小澤潤先生
(仮題)カレンダーよもやま話

 2019年は、元号の改定もあってカレンダー業界にはいろいろな話題がありました。またカレンダーは「暦(こよみ)」との関係で天文学にも深い関わりがあります。実際カレンダーは、天文台が計算に基づいて春分・秋分の日を発表するまでは休日掲載の関係もあって発行ができない、ということになっています。
 このようなカレンダーにまつわるいろいろな話題を、カレンダー出版の仕事に携わっておられる 小澤 潤先生にお話しいただきます。小澤先生は、日本カレンダー暦文化振興協会で事務局長を しておられます。


2月15日(土) 17:00~: 月例講座
 一橋大学 名誉教授 中嶋浩一
人類の宇宙観の変遷

 「人類の宇宙観の歴史」については、放送大学の講義に基づいて出版された『宇宙観5000年史 ―人類は宇宙をどうみてきたか』(中村 士, 岡村 定矩 著、東大出版会)、あるいは 『人は宇宙を どのように考えてきたか ― 神話から加速膨張宇宙にいたる宇宙論の物語』(Helge G. Kragh, 竹内 努 他訳、共立出版)などの好著があります。これを見ると、人類はいかにして現在の 「138億年のビッグバン宇宙論」に到達したかがわかると同時にまた、紀元前のギリシャなどで いかに高度な宇宙論があったか、ということもわかり、宇宙論の発展の歴史の複雑さも印象づけ られます。
 本講座では、これらをどのように理解したらよいかということについて、かなり強引な考察 を試みたいと思います。すなわちまず、歴史の流れをかなり単純化したパターンで記述し、 その流れの特徴を描き出すことを試みます。
 例えば、「宇宙の始まり」という考えは、すでに古代民族に色々見られる「天地創造」の 考えに始まるわけですが、同じような考えでも現代の「宇宙の始まり理論」は、それらと 大きな違いがあります。そしてこの違いをもたらしたのは、各種の科学・技術的宇宙観測 の発展です。パターン化の一つとして、「科学技術の発展と宇宙観の変遷」という視点が 考えられるわけです。
 8月の講座に続き、「どのように理解するか」という面を追及してみたいと思います。


3月21日(土) 17:00~: 月例講座
東京工業大学 地球生命研究所 教授 井田茂先生
(仮題)地球・生命の起源と進化

 井田 茂先生は東京工業大学で、宇宙・地球・生命の起源を研究する研究室を主宰され、 また同大学の研究拠点組織としての「地球生命研究所」(略称 ELSI)の副所長をして おられます。講座では、太陽系外惑星探査や地球外生命探査の研究最前線についてお話し いただく予定です。以下に、先生の研究室ホームページからの引用を掲示します:
宇宙・地球・生命の起源
 夜空を見上げると光り輝く星々に圧倒されますが、宇宙には数多くの惑星が存在することが わかってきました。 しかし、惑星がどのように生まれ、どのように進化するのかなどはあまり わかっておらず、多くの謎に満ちている分野でもあります。
惑星科学理論構築に向けて
我々は、原始惑星系円盤・惑星系形成過程・内部構造進化など様々な角度から、 N体シミュ レーションや流体シミュレーションを始めとした数値シミュレーションを軸に、 解析的手法・ 系外惑星観測を加えた様々なアプローチ方法でこれらの謎の解決に取り組んでいます。



*講演終了
4月20日(土) 17:00~: 月例講座
 JAXA 宇宙科学研究所 名誉教授 平林久先生
人類の未来と宇宙を考える
  講演要旨(大画面)

5月18日(土) 17:00~: 月例講座
 慶應義塾大学理工学部 教授  岡朋治先生
天の川で「見えない」ブラックホールを探す
  講演要旨(大画面)

6月15日(土) 17:00~: 月例講座
 国立天文台科学研究部 助教 滝脇知也先生
スーパーコンピューター「アテルイII」で迫る宇宙の謎
  講演要旨(大画面)

7月06日(土) 11:00~: 七夕星を語る会
 日本スペースガード協会 二村徳宏先生
恐竜絶滅と隕石衝突,スペースガード
  講演要旨(大画面)

7月20日(土) 17:00~: 月例講座
 国立天文台水沢VLBI観測所 助教 亀谷收先生
 水沢緯度観測所の歴史と文化遺産
   講演要旨(大画面)

8月17日(土) 17:00~: 月例講座
 一橋大学 名誉教授       中嶋浩一
走っているものは時間が遅れ,長さが縮む
  ― ローレンツ博士の業績と人柄

   講演要旨(大画面)  



*各種情報
2017年度月例講座等,記録
2018年度月例講座等,記録
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