10月21日 渡邊誠一郎先生 概要紹介
 はやぶさ2が明らかにした太陽系の形成

 渡邊先生は名古屋大学大学院環境学研究科の教授で、ご専門は「惑星科学、基礎環境学、惑星探査」などです。先生はまた「小惑星探査ミッション『はやぶさ2』の統合サイエンス」も研究課題とされているので、今回は、近年の進展の著しい「はやぶさ2」の最近の成果についてお話していただく予定です。
 日経サイエンス本年6月号に「リュウグウが運ぶ生命の材料」という記事がありますが、渡邊先生はそのコメンテーターとなっておられます。記事概要は次のようになっています:
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 探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」で採取したサンプルからは,液体の水や多様な有機物が見つかった。生命活動に欠かせない核酸やタンパク質の材料もごく微量だが検出された。小惑星が隕石となって太古の地球に降り注ぎ,こうした生命の材料をもたらしたとする説を後押しする成果だ。
      (中略)
 惑星が生命の材料を太陽系に広く供給し,地球生命に限らず「宇宙生命」が誕生する出発点になっていたというシナリオが描けるようになってきた。
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 (中嶋記)