天文講座、50年で600回 都内私立高「裾野広げていきたい」

 東京都北区の駿台学園中学・高校(瀬尾兼秀理事長兼校長)が毎月、一般市民向けに開いている「駿台天文講座」が19日で600回を迎える。私立中高校が50年間にわたり同一テーマで公開講座を開き続けているのは珍しく、総参加者数は延べ3万7千人余りに上る。19日は佐藤勝彦自然科学研究機構長を講師に招き都内のホテルで記念講演会を開く。

 50年前の1966年は、57年の旧ソ連による初の人工衛星スプートニク1号の打ち上げを契機に、米ソが宇宙開発でしのぎを削っていた時代。「これからは宇宙の時代だ」と確信した当時の理事長が、5階建て校舎の屋上に口径20センチの天体望遠鏡を備えた本格的な天文台を設置し、天文部を発足させたのに合わせて天文講座を始めた。(以下略)