5月17日(土)月例講座

すばる望遠鏡用大型カメラHyper Suprime-Cam:

  ―― ダークエネルギーの謎に迫る ――

             国立天文台准教授  宮崎 聰 先生
[講演要旨]

 宇宙膨張は次第に減速していくものと考えられていましたが、逆に加速
しているという観測的な証拠が見つかり、大問題になりました
(発見者には2011年ノーベル物理学賞授与されました)。

 我々のグループはすばる望遠鏡用に大型のカメラを開発し、暗黒物質の
分布を調査することで、この問題の真相に迫りたいと考えています。



[参考資料] (中嶋記) すばる望遠鏡用大型カメラHyper Suprime-Cam 構造図(HSCのページより). Hyper Suprime-Cam (HSC)は国立天文台が国内外の諸機関と共同で開発している、 すばる望遠鏡用のデジタルカメラです。 望遠鏡が大きいのでカメラも大きく、 立てかけると人の背よりも高くなり、重さは3トンもあります。HSCは一度に広い 天域を撮影することでき、新しい天体や現象を探査する研究に力を発揮します。 カメラは、レンズ・フィルター・シャッター・光センサーで構成されています。 光センサーは新開発の高感度CCDで、合計約8億7000万画素を有します。CCDは真空 容器に封入され-100度に冷却されます。第一レンズの直径は約82 cmで、レンズ筒 の長さは165 cmあります。ピント合わせなどの位置調整は特別に開発された6本の 精密機械式ジャッキで行います。
[参考リンク] 詳しい解説ページ すみれプロジェクト