◎五行説と「えと」,十干について 中国では「五行」は 木火土金水 であるが,インドにも同様なものがあり,卒塔婆に刻んである. 五行をそれぞれ「兄」と「弟」に分け,10進法とする.(これは手の指の数) これに 甲,乙,丙,丁,戊,己,庚,辛,壬,癸 の10文字を割り当てる =「十干」. これとは別に,1年の月数にちなんで12進法を作り,次の文字を割り当てる =「十二支」. 子,丑,寅,卯,辰,巳,午,未,申,酉,戌,亥 十干と十二支を組み合わせると,60進法の数え方ができる =「干支」
◎干支年と西暦年の対応の計算方法 *甲,乙,丙 は,必ず下一桁に対応する.(甲,乙,丙,丁,戊 はそれぞれ 4, 5, 6, 7, 8, ) *そこで,求めたい干支年の十干から,西暦年の下1桁を求める.(例,戊辰であれば戊は 8) *どれか1つの年の干支を調べる.(例,1996年は 丙子) *その年の近くで下1桁が一致する年の干支を求める.(例,上の例では 1998年で,これは戊寅) *次に十二支の差を求める.(上の例では 寅 と 辰 で,10の差) *十二支は,10年経つと2つ戻る(または10年戻ると2つ進む)ので,十二支の差が 0または12に なる年を計算する. (上の例では 10年戻って差を12とすると,1988年で,これが 戊辰) *1988年から60年前,120年前,180年前などを計算し,歴史的知識から西暦年を確定する. (上の例では,120年前の1868年,明治元年) (例2と年齢の呼称は省略)
◎十二支と方位,時刻 方位,時刻での十二支の使われ方を,簡単に説明.
◎五行説と方位,季節 (時の鐘は省略) 五行説の 木火土金水 はどのように方位,季節に用いられるか. 方位では,土 は中心の扱い. 季節では,土 は四季に等分される. →「土用」は各季節にある.
◎太陽暦,太陰暦,太陰太陽暦(旧暦) それぞれの暦の簡単な説明.
◎二十四節気と,太陰太陽暦の作り方 良く知られている二十四節気と,それを使った旧暦の作り方の簡単な説明. (閏月については,説明省略)
◎六曜と月齢の関係について *六曜にはどんなものがあるか. *旧暦では,各月の朔日(ついたち)の六曜が決まっている. *月が替わると,六曜に「トビ」が生じる.これで月齢の新月がわかる. *「トビ」から日数を数えれば,月齢がわかる. (「おにおににし」については省略)
◎六曜のトビ,六曜と月齢,節気と六曜,干支年の計算の,実例問題
[質問] 七十二候について > 二十四節気をさらに細かく分けたもの.中国の節気は日本の季節に合わないので, 日本の気候に合わせて改訂された.