10月19日, 森脇 可奈 先生 概要紹介
銀河の輝線強度マッピング観測と機械学習の応用

 森脇先生のご専門は観測的宇宙論で、特に「宇宙の大規模構造」をシミュレーションや機械学習などの情報科学を応用して研究されています。本年6月には、国際的に活躍が期待される若手女性研究者に贈られる「羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)」の第3回の最優秀賞の受賞者に選ばれました。
 この賞の授賞の選考理由には次のように書かれています:
 「森脇氏は、初期宇宙の広領域的構造を解明するために、従来考えられていた水素のスペクトル線ではなく酸素のスペクトル線の観測が重要であることを世界で初めて指摘した。また、機械学習を用いたシグナル分離のデータ解析手法を提案し、極めて高い効率で遠方の銀河団を探索する事を可能にした。」

 (中嶋記)