はやぶさの贈り物
永山悦子(毎日新聞記者)
2012年9月15日,月例講演会記録
※中嶋の作成したメモです.文責は中嶋に.
*自己紹介
根っからの文系 ひょんなことから科学環境部へ.
> 実は「科学」って面白い.
*「はやぶさ」とは
> 宇宙工学実験探査機
・はやぶさの道のり
2003年5月打ち上げ
2005年,イトカワ到着
2005年9月16日の朝刊記事より.
> いろいろ機器が不調だった
同11月,岩石採取成功の記事
同11月29日,失敗の疑い,通信の途絶
2006年通信の復活
2009年11月9日,イオンエンジン故障
・2005年10月から取材に参加(相模原通い)
11月から連絡を密に.的川さんが窓口だった.
2006年1月12日朝刊の記事
2007年2月27日夕刊,「憂楽帳」
2010年1月5日,科学面,はやぶさを大々的に報道
同1月29日記事,「記者の目」
> 文末,リンク参照.
・「はやぶさの贈り物」連載
2010年6月13日(帰還当日)科学欄「なるほどり」
> ウーメラ砂漠の写真,砂漠の管制室の写真
・アストロアーツ製DVDの紹介
>「HAYABUSA - BACK TO THE EARTH - 帰還バージョン」
映像を制作した人の観察記録(上坂浩光)
道路の封鎖地点の北側で待機
突入の映像
> 自分の撮影にあたって,どれくらいの明るさになるか,
どの方向を撮影するか,などが問題だった.
> 自分の映像は,一筋のカプセル映像のみだった.
> 2010年6月14日朝刊を飾った写真は,道路封鎖地点の反対側
の和歌山大学の写真だった.
・はやぶさ帰還前後
毎日新聞のネットに1000万件のアクセスがあった.
記事,「はやぶさ君の冒険日記」
川口先生のロングインタビューの連載記事
> 「宇宙大航海時代」の到来
(ノーベル賞)田中さんと川口さんの対談も実現.
2010年12月21日記事,「記者の目」(三回目)
> 文末,リンク参照.
2011年3月11日,一段落したところであの大地震が.
*はやぶさ,その後
2011年12月13日記事,はやぶさ2の予算が厳しくなってきた.
日本の宇宙開発体制の変化:
2008年「宇宙基本法」
2012年7月,内閣府「宇宙政策委員会」
> 宇宙開発の審議機関が,文部科学省から内閣府へ.
2012年9月11日記事,はやぶさへの宇宙開発委員会の評価
> かなり厳しい評価
宇宙開発に日本人は何を求めるのか,が問題.
> 防衛か,夢か
*最後に
「はやぶさ」は,私たちにワクワクドキドキする気持ちを
もたらしてくれた.
> このようなことが大切なのではないか.
昨年8月の『サイエンス』表紙に,はやぶさがもたらした粒子の
写真が掲載された.これは画期的なこと.
はやぶさが最後に地球を写した写真.
> [参考] 最後の写真(JAXAのページより)
*質問
・渡辺謙の映画の記者は,本当だったか
> あれはほかの新聞の記者
・NECの技術者のレポートもあるが,事実はどうだったか
> メーカーにも取材し,レポートした.
・はやぶさの記事に感動して,聞きに来た.
なかなか「はやぶさ2」の予算がつかないのは,日本のどのような事情か.
> 宇宙政策委員会が,政策を決めている.
> このような声を聞かされると勇気づけられる.(JAXAの人)
・科学記事と文章力
> 新聞記事は小学校5年生以上にわかるように,わかりやすく
書くことが重要.
*参考webページ
永山記者の記事「記者の眼」(毎日新聞,まいまいクラブより)
2006/1/12 探査機「はやぶさ」の挑戦
2008/5/30 「きぼう後」日本の有人宇宙開発 (参考)
2010/1/29 小惑星探査機はやぶさ,6月帰還へ
2010/12/21 「はやぶさ現象」を振り返る