面高先生,講演概略(中嶋ブログより) 演題は「VERAが挑む銀河系の精密立体地図作り」で,先生が中心となって進めて おられる日本の天文学の「VERA計画」のお話ですが,前半には入門高校生向けの, 銀河系天文学のお話をされました. 「入門銀河系天文学」のお話の概略:「天の川」はたくさんの星の集まりであり, 写真を撮るとあちこちに「星の群れ」や「星雲」が見える.私たちの太陽はこのよ うな多くの星々の一つである.太陽は,私たちに多大の恩恵をもたらすすばらしい 星だが,天の川の中には太陽の何万倍ものエネルギーを放出している「金持ち星」 もある.星雲からは,群れをなして次々と星が生まれている.(星雲の写真)生ま れるかと思えば死んでゆく星もある.(大爆発による星の死の写真) 天の川は,このような多くの星や出来事を中に含めた大きな渦巻きを形成していま す.これを「銀河系」といいます.そして「VERA計画」は,この銀河系の精密な 地図を作るプロジェクトです. VERA計画は,大きな電波望遠鏡を鹿児島を始め日本各地に配置して進められています. (詳しくは VERAホームページ へ.) 後半でまた面高先生は,この銀河系の中にはたくさんの星があるので,地球外の生命 は十分に可能性があることを力説されました.VERAでこの地球外生命の手がかりが 発見されることを期待しましょう.