修正したHR図から読み取れる,宇宙の姿

*恒星が大きく3つのグループに分けられる.
*中央部,左上から右下に続くグループは,法則性を示す.(「主系列星」)
*主系列星の法則性は,「高温の星は明るい」ということになる.しかしこれは
 シュテファン・ボルツマンの法則から言うと当然のことであり,法則にならない.
*しかしよく考えると,シュテファン・ボルツマンの法則が成り立つのは「大きさが同じ」
 という条件でのことである.したがって主系列星は「粒ぞろい」である,という宇宙の
 現実が見えてくる.(実際には,明るい星がやや大きく,暗い星は小さい.)
*そうすると,右上に大きく外れた星は,「温度が低いのに明るい」すなわち「巨星」で
 あることがわかる.(「赤色巨星」)
*逆に左下の星は,「温度が高いのに暗い」すなわち「矮星」である.(「白色矮星」)

※「矮星」ということばは「巨星以外の星」という意味もあるので,左下の星は常に
 「白色矮星」と呼ばねばならない.
※ 左上の星は「青色巨星」とも呼ばれる.
※ 図では白色矮星の数が少ないが,実際にはたくさんあると考えられる.