2016年度(第51期)月例天文講座 予定    (3月9日 更新)

 2月7日の日経新聞夕刊に,「宇宙ゴミ除去」の話題が出ていましたが,2月の天文講座はまさに
宇宙ゴミ除去のお話しでした.ただし,「レーザーによるゴミ除去」については今回の記事ではなく,
すでに昨年の5月30日の日経新聞電子版に取り上げられています.(下記参照)
 2月7日の記事にあった「民間の宇宙ゴミ除去事業」については,来年度早々の4月にお話しを
聴く予定です.詳しくは,近く掲示する予定の来年度予定表をご覧下さい.
 3月は,国立天文台副台長,渡部潤一先生に締めくくっていただきます.

[これまでの経過]
 新聞にも報道されて注目を集める「超ひも理論」について,11月,京都大学の杉本茂樹先生にお話
ししていただきました.また,この理論と宇宙の理論との関係について,10月に中嶋が予備知識の
解説を行いました.
 「重力波」に関しては,第1線で活躍されている麻生洋一先生(国立天文台)に12月にお話しいただ
きました.また,ブラックホールを直接観測するという国際協力プロジェクトが来年度に始まるという
ニュース(日経新聞,5月29日)がありましたが,プロジェクトを率いる本間希樹先生(国立天文台,
水沢観測所)に1月にお話しいただきました.

月日講座題目講師名(敬称略)   参考資料    
6024月16日(土)キトラ古墳天文図相馬 充講演要旨
6015月21日(土)宇宙、千曲川に沿って平林 久講演要旨
6036月18日(土)超新星の出現をとらえる広瀬 洋治講演要旨
6047月16日(土)星が「死ぬ」とはどういうことか ー
  超新星爆発の謎に迫る
田中 雅臣講演要旨
6058月20日(土)宇宙に生きる黒谷 明美講演要旨講演記録
6069月17日(土)神経細胞を用いて宇宙放射線の脳への
   影響を検証する
岡野 ジェイムス 洋尚講演要旨講演記録
60710月15日(土)宇宙の始まりの理論について ー
    超ひも理論(超弦理論)との関連から
中嶋 浩一講演要旨講演記録
60811月19日(土)超弦理論と宇宙の始まり杉本 茂樹講演要旨
60912月17日(土)重力波天文学の幕開け -
  重力波初検出と今後の展開
麻生 洋一講演要旨
6102017年(日程変更)
1月28日(土)
もうすぐ見える?巨大ブラックホール本間 希樹講演要旨
6112月18日(土)レーザーによる宇宙ゴミの除去
(EUSO プロジェクト)
滝澤 慶之講演要旨
6123月18日(土)太陽系小天体の謎
   ー予測通りにならないから面白いー
渡部 潤一講演要旨
講師紹介(敬称略)
相馬 充国立天文台 助教NHK コズミックフロント 
平林 久JAXA 宇宙科学研究所 名誉教授著書紹介(Amazon) 
広瀬 洋治天体写真家超新星発見の記事(2008年)
田中 雅臣国立天文台 助教著書紹介(Amazon) 
黒谷 明美JAXA 宇宙科学研究所 准教授紹介ページ(宇宙研キッズサイト) 
岡野 ジェイムス 洋尚東京慈恵会医科大学医学部 教授岡野先生研究室紹介(慈恵医大) 
中嶋 浩一一橋大学 名誉教授      
杉本 茂樹京都大学基礎物理学研究所 教授基礎物理学研究所,重力物理学研究センター  
麻生 洋一国立天文台 准教授国立天文台,重力波プロジェクト推進室 KAGRA プロジェクトページ 総合研究大学院大学,麻生先生の紹介 
本間 希樹国立天文台水沢VLBI観測所長 教授水沢VLBI観測所 本間先生ホームページ
滝澤 慶之理化学研究所 専任研究員報道発表資料 2016年5月,日経新聞記事(冒頭) 
渡部 潤一国立天文台副台長 教授      

講演者,講演概要,紹介

(紹介文は本ページ管理者中嶋の作成になるものであり,講演者との打ち合わせなど
   により随時変更されます. 以下は,8月13日 作成のもの.)

*4月16日,相馬充先生:
 テレビでも取り上げられた「キトラ古墳天文図」について.
 テレビ番組は,NHKオンデマンドで有料で見ることができます.(こちら*5月21日,平林久先生:
 千曲川に沿って行くと,野辺山宇宙電波観測所,臼田宇宙空間観測所,などがあり,また
近くに東京大学宇宙線研究所明野観測所もあります.
 また,真田、村上など戦国武将の活躍の地でもあり,一遍上人,島崎藤村も名をとどめて
います.このような文化、歴史的なことも交えてお話ししたいと思います.

*6月18日,広瀬洋治先生:
 天体写真の撮影方法の話題,超新星の発見方法など.

*7月16日,田中雅臣先生:
 著書『星が「死ぬ」とはどういうことか ー よくわかる超新星爆発』を参考.

*8月20日,黒谷明美先生:
 人類や生物が宇宙に進出するとき,宇宙からどのような影響を受けるか,宇宙と生命.
講演要旨にも紹介があります.

*9月17日,岡野ジェイムス洋尚先生:
 岡野先生のお話し:天文学とはずいぶん離れた分野ですが、「脳の活動を可視化する」,
「iPS細胞からヒトの脳神経細胞を作る」,「神経細胞を用いて宇宙放射線の脳への影響を
検証する」といった切り口でお話しできたらと思っております。

*10月15日,中嶋浩一:


*11月19日,杉本茂樹先生:


*12月17日,麻生洋一先生:
 2015年11月19日,NHK World の放送での,麻生先生のインタヴュー
 NHK World の動画(英語)


1月28日,本間希樹先生:
 5月29日,日経新聞記事,「ブラックホール見極めろ    世界で連携、来春にも観測」
 ブラックホールは巨大な重力のために光すら出さず、直接観測することはできない。存在は
間違いないが、詳しい様子などはわかっていない。この謎に満ちた天体の正体に迫ろうと、
世界各地の電波望遠鏡を連携させる国際プロジェクトが進んでいる。2017年に観測を始め、
地球が属する天の川銀河の中心にある巨大ブラックホールをとらえる。宇宙最大の謎の解明に
近づくことができるだろうか。・・・・(以下略)


*2月18日,滝澤慶之先生:
2016年5月,日経新聞記事(冒頭)
理化学研究所のプレスリリース(2015年4月)


*3月18日,渡部潤一先生: