回 | 月日 | 講座題目 | 講師名(敬称略) | 参考資料 |
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613 | 4月15日(土) | 宇宙ゴミ除去のビジネス化を目指して | 瀨戸 裕基 | 講演要旨 |
614 | 5月20日(土) | ブラックホール観測の展開 -ホシはクロか?- | 平林 久 | 講演要旨 |
615 | 6月17日(土) | 月面衝突閃光 | 柳澤 正久 | 講演要旨, 講演記録 |
616 | 7月15日(土) | アルマ望遠鏡で探る星々のルーツ | 平松 正顕 | 講演要旨 |
617 | 8月19日(土) | 私たちはなぜ星空案内をするのか? 〜星のソムリエ活動とその目指すもの〜 | 柴田 晋平 | 講演要旨, 講演記録 |
618 | 9月16日(土) | すべての人に星空を -宇宙と私たちのつながり- | 高橋 真理子 | 講演要旨 |
619 | 10月21日(土) | 宇宙インフレーション理論の最近の進展 ー 科学記者の目から ー | 中島 林彦 | 講演要旨 |
620 | 11月18日(土) | ハッブル 宇宙を広げた男 | 家 正則 | 講演要旨 |
621 | 12月16日(土) | 宇宙に満ちる謎ダークエネルギー | 吉井 譲 | 講演要旨 |
622 | 2018年 1月20日(土) | 天体の地球衝突問題とその対応 | 吉川 真 | 講演要旨 |
623 | 2月17日(土) | 臨時講演 重力波天体が放つ光の初観測 ― 金やプラチナの誕生現場、中性子星合体 ― | 田中 雅臣 | 講演要旨 |
624 | 3月17日(土) | 宇宙最大の爆発天体ガンマ線バースト | 村上 敏夫 | 講演要旨 |
講師名(敬称略) | 所属 | 参考資料 |
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瀨戸 裕基 | (株)アストロスケール エンジニア | 会社ホームページ(英文) オーエスジー社の紹介ページ(和文) |
平林 久 | JAXA 宇宙科学研究所 名誉教授 | KU-MA 子ども・宇宙・未来の会 |
柳澤 正久 | 電気通信大学 教授 | 電気通信大学,柳澤研究室 本講関連の天文月報記事 |
平松 正顕 | 国立天文台チリ観測所 助教 | 平松先生webページ アルマ望遠鏡ホームページ |
柴田 晋平 | 山形大学理学部物理学科 教授 | 柴田先生研究室ページ 小さな天文学者の会 |
高橋 真理子 | 一般社団法人 星つむぎの村 共同代表 星空工房アルリシャ 代表 | 星空工房アルリシャ |
中島 林彦 | 日本経済新聞科学技術部 記者 | 本講関連の日経サイエンス記事 |
家 正則 | 国立天文台 名誉教授 TMT国際天文台評議員会副議長兼日本代表 | 家先生ホームページ 著書の紹介ページ(岩波書店) |
吉井 譲 | 東京大学名誉教授 東京大学アタカマ天文台(TAO)プロジェクト代表 | TAOプロジェクトホームページ |
吉川 真 | JAXA 宇宙科学研究所 准教授 | 宇宙科学研究所,吉川先生紹介ページ 本講関連の天文月報記事 6月19日,毎日新聞の記事 2013年,NINS コロキウム資料 (pdf) |
田中 雅臣 | 国立天文台 助教 | ホームページ すばる望遠鏡での観測 |
村上 敏夫 | 金沢大学名誉教授 | 著書紹介ページ |
(紹介文は本ページ管理者中嶋の作成になるものであり,講演者との打ち合わせなど により随時変更されます. 以下は,5月29日 作成のもの.) *4月15日,瀨戸 裕基 先生: 講師の瀬戸先生は,(株)アストロスケール社で,エンジニアとして衛星の設計を担当 しておられます. アストロスケール社は,宇宙ゴミの除去事業を民間企業として行おうとしている会社で, 日経新聞などにもたびたび紹介されています.本年も,1月1日,および2月7日の紙面で紹 介されました. 宇宙ゴミについては最近大きく注目されるようになっており,本講座でも2月の講座で, 「レーザーによる宇宙ゴミ除去」のお話しを聴きました.こちらは天文学研究者の立場か らの企画提案でしたが,4月は民間企業からの企画提案です.2月のレーザーによる除去の お話しは,比較的小さな(数cm)ゴミの除去でしたが,アストロスケールはもっと大きな ゴミの処理のようです.詳しくは講演で. 宇宙ゴミ除去の話題は,他にもJAXAによる「こうのとり」6号機を使った実験,NEC, 三菱電機,富士通などによる宇宙ゴミ監視システムの開発,川崎重工による除去衛星の開 発,などもあります. *5月20日,平林 久 先生: 平林先生は,電波天文学を中心とした天文学研究で活躍して来られました.JAXA,宇宙 科学研究所におられた時には,大きな電波望遠鏡を宇宙に打ち上げて大規模な電波干渉計 を構成する「VSOP計画」(衛星名は「はるか」)を指揮され,大きな成果を収められまし た.(「電波干渉計」は,複数の電波望遠鏡を束ねて高精度電波観測を行うこと.) 他方でまた,電波望遠鏡を駆使して遠くの宇宙の地球外文明からの信号を探ろうという 「SETI計画」にも関わっておられます. 平林先生は,駿台学園の天文講座などにも長年ご尽力いただいており,先生のお話しに は定評があります.また,子どもたちへの宇宙教育を推進する「子ども・宇宙・未来の会」 (略称 KU-MA)の会長をされるなど,天文学普及活動へも力を注いておられます. 近著『超巨大ブラックホールに迫る―「はるか」が創った3万㎞の瞳 』など,著書多数. *6月17日,柳澤 正久 先生: 柳澤先生は,電気通信大学で地球惑星科学の研究室を主宰しておられます.研究テーマ の一つに「月面衝突閃光」というのがありますが,これは,流星群などの際に比較的大き な流星物質が月面に衝突することによる発光現象で,実際数多く観測されています. 今回のお話しは,ご専門の「月面衝突閃光」を中心とし,その関連現象として, 2013年2月,ロシア,チェリャビンスクでの隕石突入による大火球についてもお話し いただく予定です. 天体の地球衝突については,近年「スペースガード」の観点から注目を集めつつありま す.2017年2月にはこれについてのシンポジウムも開かれました.これらの近年の研究成 果を,本講座でも2017年度後半の講座で取り上げたいと思います. *7月15日,平松 正顕 先生: 平松先生の所属の「国立天文台チリ観測所」は,各国が共同で建設した最新鋭電波望遠 鏡「アルマ望遠鏡」の,日本からの運営研究部門です.平松先生の研究のご専門は,アル マを用いて,星や惑星がどのようにして生まれてくるのかを観測的に研究することです. 他方,先生は,チリ観測所の広報も担当されていますが,チリ観測所が運用を行うアル マ望遠鏡だけでなく電波天文学一般の広報,あるいは天文学・科学と社会との関係につい ても色々考え行動されている,とのことです. アルマ望遠鏡も2013年3月の運用開始からはや4年になり,近年次々と画期的な成果を上 げています.これについて最先端のお話しを伺いたいと思います. [参考] 2017年2月8日の,日本のグループの成果のプレスリリース. *8月19日,柴田 晋平 先生: 柴田先生は山形大学で,宇宙プラズマ物理学など,高エネルギーの現象の天体物理学の 研究室を主催しておられます.他方で,先生は天文学の一般への普及の活動にも積極的に 取り組んでこられ,「小さな天文学者の会」の理事長を務めておられます.また,「星空 案内人(星のソムリエ)資格認定制度」の推進の中心にもなっておられます. 2017年3月には,星のソムリエについてのシンポジウムもも開かれます.柴田先生には, これらの活動などについてお伺いする予定です. 星のソムリエ,説明ページ 同上,ホームページ *9月16日,高橋 真理子 先生: 高橋先生は,「星空工房アルリシャ」という天文普及活動グループの代表として,次の ような活動を行っておられます.(以下,高橋先生のホームページより) 大学院宇宙理学専攻でオーロラの研究に携わる。多大なる影響を受けた写真家・表現者 の星野道夫氏の突然の訃報に際し、いつかミュージアムをつくるという夢を思いだし、科 学館で修行を積むことを決心。1997年に山梨県立科学館準備室に入り、翌年から科学館天 文担当。 プラネタリウムにおける解説、プラネタリウム番組制作、ワークショップの実施や市民 コミュニティーの支援、全国的に広がった「星つむぎの歌」の企画など、「つなぐ」「つ くる」「つたえる」をキーワードに、星を介して、様々な分野と人をつないでいる。制作 したプラネタリウム番組は、小説・絵本・サウンドトラックCD・・とさまざまなメディア に進化したり、他館での上映もされている。 2013年4月より独立。星空を「とどける」仕事に軸足を置き始める。最新スペースエンジ ンUNIVIEWの描く壮大な宇宙映像と音楽と語りが融合した「Space Fantasy Live」を学校 や企業、ホールで行なう他、移動プラネタリウム、キャリア教育に関する講演、星・宇宙 に関するイベント企画、番組制作、運営に関するコンサルタント、プラネタリウム職員研 修などを行う。2014年からは、病院や施設に星を届ける「病院がプラネタリウム」を重点 的に行っている。 また,2015年の8月の本講座で取り上げた「戦場に輝くベガ」の上映運動にも深く関わっ て来られました. *10月21日,中島 林彦 先生: 1980年代初めに佐藤勝彦博士らが提唱して以来,多数のモデルが提唱されてきた インフレーション理論ですが,マックス・プランク宇宙物理学研究所の小松英一郎博士 によると,WMAP観測によってその多くは淘汰され,最初期のモデルが改めて脚光を浴び ている,ということです.他方で最近の観測はインフレーションに合わない,という説 もあり,まだまだナゾは深まるばかり,のようにも見えます.最近のこのような情勢に ついて,科学記者の見たインフレーションのお話しをお聴きしたいと思います. *11月18日,家 正則 先生: 家先生には,2013年の5月に駿台天文講座で「世界最大の望遠鏡TMT」という題で お話しをいただきました. 以来ずっと,国立天文台定年退職後の今もなお,TMT国際会議 の日本代表として, TMT推進の先頭に立って活躍しておられます.一方で岩波ジュニア 新書から『ハッブル 宇宙を広げた男』という一般向けの天文書を出版されています. 超ご多忙の中, 今回はエドウィン・ハッブルについてお話いただきます. (岩波ジュニア新書は当日会場にて,著者署名入りで販売する予定です.) *12月16日,吉井 譲 先生: 吉井先生は,昨年度まで東京大学天文学教育研究センターのセンター長をされていました. また退職後も,東京大学アタカマ天文台(TAO)プロジェクトの代表として,南米チリの高地に 高性能の赤外線望遠鏡を建設するプロジェクトを推進しておられます. また,最近のテレビのコズミックフロント☆NEXT,「宇宙に満ちる謎ダークエネルギー」 にも登場されました. 2018年 *1月20日,吉川 真 先生: JAXA, 宇宙科学研究所の吉川真先生は,「のぞみ」,「はやぶさ」,「はるか」などの各種 宇宙探査,および関連する太陽系小天体の研究に関わってこられました.近年は,天体の 地球衝突問題(スペースガード)やスペースデブリ問題の研究にも力を注いでおられます. 駿台講座では,1994〜2015年の間に,太陽系小天体,はやぶさ,はやぶさ2,などのテーマ で8回にわたってご講演をいただいております. 6月19日の毎日新聞の記事で,吉川先生のスペースガードが紹介されました. 著書:『おかえりなさい はやぶさ 2592日の宇宙航海記』,『学研の図鑑,宇宙』など. *2月17日,田中 雅臣 先生: 田中先生には,2016年7月の月例講座で「超新星」のお話しをしていただきました. 今回の重力波天体の赤外線観測も,一種の超新星観測です. *3月17日,村上 敏夫 先生: 村上先生は「ガンマ線バースト」の第一人者です.著書の紹介文より,一部を引用します: ガンマ線バーストは、電磁波の一種であるガンマ線が大量に放出される「宇宙最大の爆発」 のこと。数千億の星を集めた銀河よりもずっと明るく輝く想像を超えた大規模な爆発です。 最近では恐竜の大絶滅の原因ではないかという説もあります。 (中略) 巨大な爆発はどこでどのように起こるのか? ブラックホールや相対性理論はどのように かかわってくるのか? 宇宙の起源や生物の大絶滅との関係は? 宇宙物理学で、今もっとも 注目される現象を、第一人者が繙いていきます。