右のパワーポイント画像をクリックすると拡大します. (写真の出典はこちら) ◎宇宙に生命を探す. いるとすればどんな生き物だろうか? 銀河系の中,暗黒星雲 → いろいろなものが生まれている ここは分子の密度が高い→ 濃いところが集まると星ができる 宇宙にはどんな元素があるか? → 星の一生の最後,超新星爆発で,いろいろな元素が ばらまかれる. どんな元素がどれくらいあるか? 我々の体の元素 これを宇宙の元素と比べる → 宇宙のありきたりな元素でできている → 他の星へ行っても,同じような元素で生命が できているであろう 大腸菌の分子構成 水70%,たんぱく質15%,・・・ 有機物中心 有機物は生命からは簡単にできるが,自然には難しい 宇宙の中での有機物 → 暗黒星雲の中でできる. → 隕石,彗星になる.→ あまりないので調べにくい. → 宇宙のチリはたくさんふりそそいでいる. → これを調べよう.→「たんぽぽ計画」
◎たんぽぽ計画 微生物が惑星間を移動したとする説 →「パンスペルミア説」 → これも調べよう. たんぽぽ計画の目標 実験装置を,スペースX社のロケットで打ち上げ → スペースステーションの,日本の実験棟の曝露部で, 簡易曝露実験装置「エックスハム」に取り付ける. スペースステーション 手前が日本の実験棟 曝露部 実験装置 → 箱の中にエアロゲル(ガラスの成分のスポンジ) 密度の薄いもの [質問](後出) エックスハムをエアロックへ. エックスハムをエアロックから外へ 「きぼう」曝露部 5月曝露開始 翌年8月回収 サンプルが帰還 エアロゲルを顕微鏡で検査 宇宙塵がみつかった パンスペルミアが可能かどうか調べる. 微生物を宇宙の放射線に曝露させて, 生き残るかどうか調べる. 大変強い微生物を使う 放射性耐性菌の紫外線照射 → 0.5mm の厚みのあるサンプルは生き残る 三年のテストの結果が出ている たんぽぽ計画は,参加26機関 [質問](後出)
◎火星生命探査計画 最初は否定的だったが,少し調べて肯定的になった. 海があった可能性が高い 海があれば大気も磁場も火山もあった. → 地球と同じ 地下には氷がありそう 有機物もたくさん見つかった 探査車が数百日でメタンを検出(ゲールクレータ近く) メタンを食べる生物もいる 硫化水素 硫化鉄の存在 これを食べる生物もある 生存環境 重力,温度,気圧,CO2,ガンマ線, 紫外線,過塩素酸塩 → いずれも生命可能 一番いそうなところ リカリングスロープリニア クレータ斜面に水の可能性 南極に近いところ レーダーで塩水らしいものが見つかった 探査原理 1.有機物 2.膜に包まれている 3.酵素活性 蛍光顕微鏡 → いろいろな色素で上記の区別ができる これらを自動で行う装置を開発中 探査ロボットで運ぶ 2020年代後半に実現予定
質問: 密度の薄いエアロゲルでは捕まえられないのでは? > 密度が濃いと衝突のエネルギーで分解してしまう. 質問: パンスペルミア物質は,目的をもって移動する わけではないから,捕まえにくい? > 宇宙物質の加速現象はある. あとは確率の問題 大部分は無駄に. 質問: 死んだ分子が内部を保護するか? > 保護する 質問: 生命の定義? > 研究者によってさまざま 日本では,膜で囲まれている,代謝,複製 世界的には, 化学的システムで,ダーウィン進化するもの 我々の考え, 有機物,膜につつまれている,酵素活性 質問: 火星のスロープ,傾いているところにどうやってとりつく? > クレータの上からひもで吊り下げる. 30度くらいを登れる探査ロボットを開発. ドローン(アメリカではすでに開発) 質問: 新聞に報道された紫外線に対する耐性の実験は,同じものか? > はい