8月20日 播金 優一 先生 概要紹介
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡と
    期待される成果


 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はNASA/ESA/CSAによる口径6.5メートルの赤外線望遠鏡です。大口径を生かし赤外域で他の望遠鏡に比べて10倍から100倍以上の圧倒的な感度を達成し、初代銀河や星・惑星形成の現場を観測することを目標としています。1990年頃に始まったこの大望遠鏡プロジェクトは、長らく世界中の天文学者たちがその観測開始を待ち望んでいましたが、2022年夏についに本格的な観測が始まりました。得られた初期観測データからは驚くような発見が毎日報告されています。今回の講演ではジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の概要について紹介した後、これまでの観測でどのようなことがわかってきたのか、今後どのようなことがわかりそうかについて、私の専門の遠方銀河・初代銀河の観測研究を中心に解説したいと思います。

 (講演者記)