香川県さぬき市の中山間地域に位置する人口約400人の多和地区に世界唯一の天体望遠鏡だけの博物館、その名も「天体望遠鏡博物館」があります。
どんな博物館か、どんな経緯で出来たのか、どんな望遠鏡がありどんな活動をしているのか、写真、動画も使って詳しくご紹介します。
私は中学生のときに京大花山天文台でクック社製の口径30センチ屈折望遠鏡に出会い、天文と望遠鏡の世界に魅せられました。これと同じくらい大きな望遠鏡を手に入れたいとの見果てぬ夢を60年間持ち続けてきましたが、今、そのクック望遠鏡そのものが天体望遠鏡博物館に展示されているのです。この経緯についてもお話しします。
しかし、夢はまだ終わっていません。天体望遠鏡博物館には次の目標があります。今構想を練っているのは、リモート技術を使って世界のどこからでも天体を見ることができるリモート望遠鏡です。技術的なめどは立ちつつあり、必要な土地も地元から提供していただけますので、あとは建築資金だけです。このあらたな夢を語って講演を締めくくります。