駿台ジュニア天文教室、2018年10月27日 (2018年10月2日作成)
◎前回の復習
*前回のおはなし
地球の歴史は45億年,その中で生命の歴史は40億年,恐竜類は2億年
恐竜のお話し.
恐竜はなぜ絶滅したか.(一部は絶滅しないで「鳥類」として生存)
恐竜よりも以前に長い間(35億年)微生物の全盛時代があった.
現代の微生物を,顕微鏡で見よう.(ミドリムシ,ゾウリムシ)
*質問:なぜ5億年前に生物の爆発的な増加が起こったか?
→ 生命は,氷河時代などで大量絶滅を繰り返したが,そのたびに種類が増えた.
5億年前の直前にいくつかの氷河期があり,これが原因だろう.
→ 二村先生の説明
※ バージェス動物群 (図はこちらより引用)
◎太陽黒点(こくてん),爆発現象(ばくはつげんしょう)
→ SDO衛星(えいせい)画像のホームページより
9月16日〜10月25日の太陽 (未整備)
→ 目に見える光で
目に見えない紫外線(しがいせん)で
→ 宇宙天気予報(てんきよほう)より、フレア状況(じょうきょう)
→ 黒点も爆発も、あいかわらず少ない。
◎10月のほしぞら (今月は省略して,来月にお話しします.)
→ ステラナビゲータ,ステラリウム,説明
→ 流星群(りゅうせいぐん)のお話し
しし座流星群: 11月17日の前後 ユーチューブ画像
ふたご座流星群: 12月14日の前後 よく見えることが多い
◎今日の大人の講座のお話し
→ アストロバイオロジー
→ 宇宙の生命はどうやってできるか,地球の他に生命があるか,宇宙人はいるか.
→ アストロバイオロジーセンター
→ アミノ酸から人類へ
◎宇宙人を探す.
→ 宇宙からくるいろいろな電波信号に,他の星の宇宙人の信号がないか,さがす.
→ SETI計画
→ 宇宙人がいそうな星に向かって電波を送り,返事を待つ.
→ ティーンエージ メッセージ プロジェクト
◎宇宙と生命
→ 生命はどうやってできるだろうか.宇宙にどれくらい生命があるだろうか.
*地球上の生命は,どんなふうになっているか.
→ 動く生物(動物)のからだは,だいたい「たんぱく質」で,できている.
→ たんぱく質は何種類かの「アミノ酸」の結合で,できている.
→ 生命がふえてゆくためには,「核酸」の結合した「遺伝子(いでんし)」が必要.
*アミノ酸:
炭素,酸素,水素,窒素,などの「化合物」
◎化合物の実験・工作: (アミノ酸を作ってみよう)
*まず「元素(げんそ)」のお話し.
→ 物質のおおもとは「元素」である.(どれくらい知っているかな?)
● 酸素 ( O ):生きて行く上でとても大切. 液体酸素(引用)
● 炭素 ( C ):生物の体の構造(こうぞう)の中心. 黒鉛(三石黒鉛株式会社)
● 窒素 ( N ):空気の中にたくさんある(8割は窒素). 液体窒素(Wikipedia)
o 水素 ( H ):小さい元素,宇宙の中でもっとも多い元素.
ほかに,● 硫黄( S ),● リン( P ),● 鉄( Fe ),など.
※鉄は,血液の中のヘモグロビンに含まれる.
*「化合物(かごうぶつ)」のお話し.
→ 元素には「手」が何本かあって,他の元素と「手」をつなぎあう.=「化合」
水: 水素―酸素―水素 ( H-O-H, H2O, エイチツーオー) o―●―o
二酸化炭素: 酸素=炭素=酸素 ( O=C=O, CO2 ) ●=●=●
メタンガス: H CH4 o
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H―C―H o―●―o
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H o
アンモニア: H―N―H NH3 o―●―o
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H o
アルコール: H CH3OH
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H―C―H
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O―H
お酒: H H C2H5OH
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H―C――C―H
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H O―H
酢(す): H CH3COOH
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H―C――C=O
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H O―H
アミノ酸: H H NH2CH2COOH
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N――C――C=O
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H H O―H
このいちばん簡単なアミノ酸を「グリシン」という.
全部で20種類のアミノ酸が,生命を構成している.
宇宙の星雲の中で「メチルアミン」までは見つかっている.
H H NH2CH3
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N――C――H
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H H
これに二酸化炭素がくっつけばグリシンになる(もうひといき).
*もっとも簡単な生命:
→ 生命は「遺伝子(いでんし)」からできる. → ウィキペディア
→ 生命になるには,たいへん複雑な遺伝子が必要. → 甲南大学のページ
※ 出席シール台紙と,シールについて.
今月のシールは「水星」(→ どんな星か知っているかな?)
水星写真(メッセンジャー衛星)
メッセンジャー衛星ホームページ
(今月20日に打ち上げられた)ベピ・コロンボ衛星+みお衛星