駿台学園,ジュニア天文教室,2019年12月21日
*復習
・前回のページ
→ 11月11日、水星が太陽面を通過する映像を見る。
→ 紫外線と蛍光作用の実験。
※ 前回やり残したこと: 冬の星座、おうし座と、かに星雲のお話し
*太陽黒点など
・SDO衛星黒点画像 (7月から黒点なし)
→ 12月の太陽像
*今月の星空 (ステラナビゲータで)
・冬の星座(東の空に、おうし、オリオン、ぎょしゃ座など)
・おうしの角(つの)の間にある天体 → 「かに星雲」
→ 先月、X線のところでお話しした星雲。 先月の図
→ 11月3日に大望遠鏡で撮影した「かに星雲」
・超新星爆発{ちょうしんせいばくはつ}のお話し
→ かに星雲は、1054年に、ある星が大爆発を起こした「超新星爆発」のなごりの星雲。
日本の(百人一首などで有名な)藤原定家{ふじわらていか}の記録にある
「おうし座に明るい星が現れ、しばらくは昼間でも見えた」
・星にも、誕生{たんじょう}-成長-成人-就職{しゅうしょく}-働きざかり-定年{ていねん}
-老化{ろうか}-死亡 といった「星の一生」がある (また別の機会にお話し)
→ 星の老化現象は、大きく膨張{ぼうちょう}し、赤く輝く。
→ 一部の星は、最後に大爆発を起こしてチリヂリになる。→ 超新星爆発
→ 爆発のあとは「超新星爆発ざんがい星雲」になる。
超新星ざんがい V838
※ オリオン座の「ベテルギウス」が、大きく膨張した赤い星であり、近い将来{しょうらい}爆発する
可能性がある (ステラナビゲータで)
→ テレビ映像
*今日の大人の講座のお話し
→ ブラックホールの影を直接(電波望遠鏡で)撮影した。 → お話し
*真空放電{しんくうほうでん}と電子のお話し・実験
→ 前々回に、X線の実験で「放電装置」を使ったので、今回それについて説明する。
・高電圧放電装置(誘導{ゆうどう}コイル)
→ 3万ボルトくらい
※ セーターなどの静電気でも3000ボルトくらいは出る。
※ 流れる電気の量が少なければ、さわっても死なない。
・いろいろな放電管(内部を真空にして、電気を流れやすくする。)
ガイスラー管(内部に少し空気がある)
→ 中にある空気の種類によって、いろいろな色が出る。
(別の機会に実験)
クルックス管(ほとんど真空)
→ 「電子」の流れを見ることができる。
※ 電気は「電子」の流れ
→ クルックス管で、電子の流れを観察しよう。
1)電子はマイナスからプラスに流れる → 電子はマイナスの電気を持っている。
2)十字架の影が写る → 電子はまっすぐ進む
3)電子の流れで羽根車がまわる → 電子に力がある
4)電子の流れのすじを見る → 磁石で、電子の流れが変わる
→ なぜ?
・ネオン管(小さな放電管)
1)誘導コイルでネオン管を光らせる。
2)静電気でネオン管を光らせる。