駿台学園,ジュニア天文教室,2020年1月18日
*復習
・前回のページ
→ 超新星爆発と、真空放電の実験、ネオン管
*太陽黒点など
・SDO衛星黒点画像 (7月から黒点なし)
→ 12月~1月の太陽像
*今月の星空 (ステラナビゲータで)
・冬の星座(東の空に、オリオン、おおいぬ、こいぬ、冬の大三角形、
頭の上に大きな冬のダイヤモンド)
・ぎょしゃ座のお話し (右図はウィキペディアより)
特徴は、5角形と、小さな3角形、明るい星カペラ
ぎょしゃは、ギリシャ神話では、アテネの王様のエリクトニウス
で、足が不自由で歩けなかったけれど、馬に乗って活躍したので、
馬や馬に引かれる戦車を操った「御者{ぎょしゃ}」ということ。
カペラと小さな三角形は、エリクトニウスが抱いているメスの
子ヤギ。
戦車の図 (ヤフーオークション、浪漫堂ショップのぺージより)
1月には、夜9時に頭の真上(「天頂{てんちょう}」という)に来る。
(ステラナビゲータで)
一番南の星は、おうし座と共通になっている!(正式にはおうし座の星)
・カペラのお話し (右図はnicovideoのページより)
カペラは、2つの星がぐるぐる回っている「連星{れんせい}」
という星。
→ 連星の映像 (国立科学博物館のページより)
→ 連星には「主星{しゅせい}」と「伴星{ばんせい}」がある。
(主人の星とお伴の星)
この「連星」を観測すると、星の重さを計ることができる。
ところで、地球の重さはどのようにして計るか?
→ こうして計る? → こうすれば!
→ でもこれではだめ。 → なぜ?
→ 重さは「引力」の強さで計る。 キャベンディッシュの実験の図
(FNの高校物理のページより)
→ 引力の強さは、人工衛星の回転の速さからもわかる。
(ひもをつけたおもりの回転の実験)
→ 「連星」の回転の速さから、連星の引力、すなわち連星の重さがわかる。
→ 106日で1回転。
→ カペラは、太陽のほぼ3倍の重さの星が2つ回転している。
※イギリスのエディントンという天文学者が観測した。
→ 星の重さと明るさの関係を発見 → 重い星は明るい。
・小三角の頭の星(ぎょしゃ座イプシロン星)
(右図はkotobankのページより)
やはり連星、ただし1回転は27年。
お伴の星は、円盤型の星雲を持っているのではないか。
→ 想像図
・冬の天の川と、散開星団
ぎょしゃ座は、中心を冬の天の川が流れており、その中に
「散開星団」がいくつかある。
→ 駿台学園、北軽井沢天文台で写した写真 No.1, No.2
→ 散開星団 M38、散開星団 M36
(国立天文台のページより)
*今日の大人の講座のお話し
→ カレンダーについて → お話し
カレンダーは天文学者が作る。
*昔のカレンダー(暦{こよみ})のおはなし
昔のカレンダーは、月に合わせて日にちが決まった → (三日月が出るときは3日)
→ 月の出方の説明の図
月は29日半で「満月ー新月ー満月」を繰り返すので、カレンダーは「29日の月(小の月)」と
「30日の月(大の月)」を決める必要がある。 → 天文学者が観測から決める。
これで12か月をくり返すと、1年が354日になってしまうので、ときどき「閏月{うるうづき}」
というのを臨時に入れる。
その年の「大の月」、「小の月」を、漫画で示すことが流行した。
→ 例1 → 説明
→ 例2 → 説明
→ 例3 → 説明
(出典: 国会図書館、大小暦クイズ、右図も)
*駿台学園の天文カレンダーの、プレゼントと説明
次回: 静電気の実験
ネオン管
毛糸のマフラー