駿台学園,ジュニア天文教室,2020年3月21日
中止となりました
◎復習
・前回のページ
→ 金星の話、静電気の実験
[質問] 金星の見え方がいろいろ変わって、元に戻るのはどれくらいの期間か?
→ 584日(約1年7か月)
[質問] 静電振り子などのボールは、何でできているか?
→
◎太陽黒点など
・SDO衛星黒点画像
◎今月の星空 (ステラナビゲータで)
→ 今日、夕方6時半ころから、屋上の天文台で観望会があります。
→ 今後の観望会(毎月第3土曜日)
2月15日 3月21日 4月18日 5月16日
◎今日のおとなの講座の話
・地球・生命の起源と進化
天文講座,およびジュニア天文教室は中止となりました
◎望遠鏡{ぼうえんきょう}の勉強
*望遠鏡の種類
→ ひとくちに望遠鏡といっても、いろいろな種類がある。
→ 望遠鏡と双眼鏡{そうがんきょう}
→ 天体望遠鏡(ケプラー式)と地上望遠鏡(ガリレオ式)
→ (ケプラー式の中で)直視型とプリズム反転型
→ 屈折望遠鏡(レンズ式)と反射望遠鏡(凹面鏡式)
→ (反射望遠鏡の中で)ニュートン式とカセグレン式
→ (望遠鏡をのせる三脚で)経緯台式と赤道儀式
*望遠鏡と双眼鏡
→ 双眼鏡は、三脚なしで手軽に見られる。 → 例
→ そのかわり、倍率は大きくできない(倍率が大きいと、ぐらぐらしてよく見えない)
→ 望遠鏡は、大きい倍率で見られる。 → 例
→ そのかわり三脚が必要。
※ 倍率の大きい双眼鏡は、買ってはいけない(8倍くらいが限度)
※ 天体の場合も、双眼鏡で「星雲」などはよく見える。
*天体望遠鏡と地上望遠鏡
→ 天体望遠鏡(ケプラー式)は、よく見えるが、景色がさかさまになってしまう。
→ プリズムを使って、さかさまを修正したものもある。
→ 地上望遠鏡(ガリレオ式)は、景色はさかさまにはならないが、視野(見える範囲)
はせまく、倍率もあまり上がらない。
→ オペラグラス双眼鏡にすると使いやすい。
※ 望遠鏡で、天体に向ける側のレンズを「対物レンズ」、目でのぞくレンズを「接眼レンズ」
という。 → 参考図
※ ケプラー式の望遠鏡の接眼レンズは凸レンズ、ガリレオ式は凹レンズ、となっている。
→ 参考図
※ 望遠鏡の倍率は「接眼レンズ」で調節できる。しかし、いくらでも倍率を上げるということはできない。
→ 最大の倍率は、対物レンズの直径(「口径」という)をミリメートルで表した数くらい。
*屈折望遠鏡と反射望遠鏡
→ 屈折望遠鏡はレンズを使って光を集め、反射望遠鏡は凹面鏡を使って光を集める。 → 参考図
→ 光が集まる場所の近くに接眼レンズを置くと望遠鏡になる。
→ 反射望遠鏡は、そのままでは接眼レンズが置けないので、工夫をする必要がある。
→ ニュートン式やカセグレン式、など。 → 説明図
→ 屈折望遠鏡のレンズは、製作するのにお金がかかるが、凹面鏡はそれほどでもない。
そこで、大きい望遠鏡はみな反射望遠鏡になっている。
→ 大きい望遠鏡は、暗い天体もよく見えるし、倍率も上げられる。
→ 同じ大きさの望遠鏡であれば、屈折望遠鏡のほうが見やすい。
*赤道儀式三脚と経緯台式三脚
→ 倍率の高い望遠鏡では、三脚はどうしても必要。
→ 三脚はがんじょうでないとぐらぐらしてよく見えない。
→ 三脚は望遠鏡と同じくらいお金がかかる。 → 例
→ 地上の景色を見るときは、望遠鏡を少しづつ動かす必要はないが、天体を見るときは、
天体が少しづつ動くため、望遠鏡を動かして追いかける必要がある。→ ステラリウムで実演
→ 天体を追いかける装置を「赤道儀」という。(そうでないのは「経緯台」)
→ 赤道儀は精密装置のため、お金がかかる。取り扱いも難しい。 → 例
*双眼鏡、望遠鏡の選び方(入門)
・小型の双眼鏡は、いろいろなことに使えるのでおすすめ。
→ あまり値段の安くないもの、倍率は8倍以下。
→ しかし左右のピント、目の間隔の調整など、けっこう取り扱いは難しい。
・大型の双眼鏡は、空の暗いところで「星雲」や「彗星」を見るのに使う。 → 例
→ 7×50 というのが最も良い。
・小型の経緯台式望遠鏡は、値段はやすいが、あまり使いみちがない。
・大型の、赤道儀式の望遠鏡は、よく見えるが、たいへん高価で、操作も難しい。
また天体以外には使いみちがない。 → 宝の持ち腐れになる。
・望遠鏡としては、「フィールドスコープ」などがおすすめ。
→ 扱いやすく、値段も手ごろ。バードウォッチングなど、いろいろな用途に使える。