8月15日、駿台ジュニア天文教室 講師: 中嶋浩一
(右の図をクリックすると拡大します.
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「これから駿台ジュニア天文教室を始めます.
今日は前回に続きオンライン.実験や工作は
できませんが,話題はたくさんあります。
「前回の質問について,いろいろ調べて少しわかったことをおはなしします.
「太陽の大きさと地球の大きさくらべ.
画面は昨年11月に水星が太陽面をよこぎった時の写真.
水星が小さく写っているが,地球はこれの2倍くらい.
(地球は本当に小さい!)
「月のクレーターの大きさ.
一番よく見えるティコクレーターの大きさは85km.
「実際にはもっと大きいクレーターもあるが,大きいものは「海」という
分類になってしまう.
図の「東の海」は,直径1000km.
「黒点のおはなしは,しばらくお休み.
「本当のたなばたのおはなし.
7月7日は本当のたなばたではない.昔のカレンダーでの7月7日が本当の
たなばたで,今年は8月25日がそれにあたる.
「8月25日のほしぞら.
牽牛織女の星のある夏の大三角形が頭の真上にある.
西の空にかならず月が見える.
→ 7月7日のほしぞら を,
→ 8月25日のほしぞら とくらべてみよう.
(ステラナビゲータにより作成)
「質問ありますか?
→ 「誕生日の星占いの星座が,誕生日には見えないのはなぜですか?」
「さていよいよ今日のおはなしの,星雲・星団のおはなし.
「前回の,双眼鏡で見る夏の空の図.
(以下,星座の図はすべてステラナビゲータで作成)
図の丸印は,7倍くらいの双眼鏡で見える範囲.
「まず,南斗六星のそばの干潟星雲を見てみよう.
「拡大.
「干潟星雲の説明.
「さそりの尾の先の,トレミー星団を見てみよう.
「拡大.
「トレミー星団の説明.
「さそり座のアンタレスの近くを見てみよう.
「拡大.
「球状星団の説明.
「トレミー星団は散開星団.
「質問ありますか?
→ 星雲にはどんな種類がありますか?
「干潟星雲の上の方を見てみよう.2つある内の右上のもの.
「拡大.
「ステラナビゲータではよく見えないので,ウィキペディアの写真を見てみよう.
黒い雲にかこまれた,光る星雲.
光る星雲の中に,散開星団や,小さな黒い雲もある.
(写真はウィキペディアより)
「暗黒星雲と散光星雲の説明.わし星雲.
「わしの図とくらべる.
(わしの写真は こちら から.)
この7月初めに,webに出た動画
「大三角形の中,や座の近くの星雲,およびこと座の星雲を観察.
これらはステラナビゲータではよく見えないので,次の図を見よう.
→ や座の上の方,「ダンベル星雲」
→ こと座,ヴェガの反対側,「リング星雲」
(写真は 国立天文台のページより)
「不思議な,惑星状星雲の説明.
「秋のアンドロメダ座の渦巻星雲を観察.
「グーグルスカイ を使って観察.
→ 渦巻{うずまき}星雲か?
「すばる望遠鏡で撮影した,渦巻の下半分.
(写真はすばる望遠鏡のページより)
「拡大すると,星がいっぱい.雲(星雲)ではない,むしろ天の川.
「夏の天の川をグーグルスカイで拡大してみる.
→ 渦巻星雲の拡大写真とよく似ている.
→ 渦巻星雲は天の川(銀河)と同じ天体.
→ 「渦巻銀河」
「渦巻星雲ではなくて,渦巻銀河という.
「質問ありますか?
「冬の空へ行くと・・・
おうし座と,プレアデスとヒアデスの観察.
→ 双眼鏡なしでもわかる散開星団.
おうしの角{つの}の先に,星雲がある.
「おうしの角の先の星雲の観察.
→ Google Sky で拡大すると…
「超新星爆発残骸星雲.かに星雲.
「まとめ
「質問ありますか?
→ 太陽はいつ頃超新星爆発を起こすか?
→ かに星雲は時間がたつとどうなるか?
→ 超新星の質問がいろいろあったので,いつかまとめてお話します.
「メシエカタログのおはなし.
シャルル・メシエという人が,100あまりの星雲・星団のリストを作った.
これを「メシエカタログ」という.
「シャルル・メシエさんは,彗星のハンター.
「星雲・星団には,メシエカタログの番号で呼ばれるものもある.
→ M1 : かに星雲
M8 : 干潟星雲
M16: わし星雲
M27: 惑星状星雲,ダンベル星雲
M57: 惑星状星雲,リング星雲
M31: アンドロメダ渦巻銀河
→ いろいろな星雲・星団・銀河の写真を見て,メシエ番号をおぼえよう.
→ 国立天文台,メシエアルバム