駿台学園,ジュニア天文教室,2021年2月20日


  (オンラインで実施) はじまり

※ホームページの見方について    http://sundai.sakura.ne.jp


◎前回の復習 (前回のページ)

*太陽黒点のおはなし

*冬至と,日の出日の入りのおはなし

*ロケットのおはなし




◎今月の太陽黒点 *SDO衛星の画像の観察:   1月後半~2月始め   → 今月は黒点が少なかった. → おはなしは省略.
◎今月の星ぞら   → ステラナビゲータで。     今夜の星ぞら → 冬の星座、冬の大三角形、シリウス、ベテルギウス、プロキオン              来月、シリウスのおはなしがある。     カノープス(老人星)のおはなし      → 場所と時期、なかなか見えない、見えると長生きする(老人星)        星座は「りゅうこつ座」        「りゅうこつ」とは、船の腹の部分の名前で、「アルゴ船」という大きな船の一部。        もとは「ほ座」、「とも座」と合わせて、大きな「アルゴ座」だった。              「アルゴ座」のおはなし → ギリシャ神話     ステラナビゲータの星座図
◎宇宙のはじまり   → 今日のおとなの天文講座は「ビッグバン宇宙」のおはなし。 *「ビッグバン宇宙」とはなにか?   → 宇宙はむかし、大爆発とともにはじまり、どんどん膨張{ぼうちょう}して今のような宇宙     になった、という考え。      ※ 宇宙の全体像を、大急ぎで見てみよう → アプリ「ミタカ」            → この宇宙全体が「膨張」していることを、ハッブルという人が     発見した。   → 「膨張」しているということは、昔は宇宙は小さくまとまって     いた、ということになる。   → さらに昔には宇宙の大きさはゼロということになり、その時点で     宇宙が始まった、ということになる。   → ほんとうか? どうしたら確かめられるか? *「ジョージ・ガモフ」という人の考え。            ・宇宙が大爆発から始まったとすれば、最初は超高温だったに違いない    (10億度!)。   ・それからどんどん膨張して大きくなると、温度はだんだん下がって    くるはずだ。     (冷蔵庫は、圧縮{あっしゅく}した気体を急膨張させて冷やす)   ・宇宙の現在の温度をはかってそれを逆算すれば、宇宙の始まりの温度が    わかる。   ・始まりの温度が10億度以上であれば、まさしく「ビッグバン」で宇宙が    始まった、ということになる。                               (もう一つの考え)   ・物質はすべて「陽子{ようし}」と「中性子{ちゅうせいし}」という    ものからできている。   ・陽子1個で「水素」、陽子2個(と中性子2個)で「ヘリウム」、    陽子6個(と中性子6個)で「炭素」、というように。   ・宇宙の始まりの超高温では、これらの陽子や中性子が、    みんなバラバラになっていたに違いない。                ・膨張して温度が下がってくると、いくつかの陽子と中性子がくっつき    はじめて、重水素やヘリウムなどの物質が少しづつできる。             ・現在の宇宙に水素とヘリウムがたくさんあるのは、超高温のビッグバンから物質ができたと    いうことの証拠である。 *実際にはどうだったか?                            → 宇宙の温度は、赤外線や電波ではかる。(体温測定器のように)    → アメリカのペンジアスという人とウィルソンという人が、電波で     宇宙の温度をはかった。       (使ったアンテナは、「つの型」アンテナ。)             → 結果は、マイナス270℃で、これはガモフの考えにピッタリ合っている。        (※ セッシ-273℃を 0°とする「絶対温度」という温度計があって、これではかると 3°)   → 宇宙の中の水素とヘリウムの割合(約 3 : 1)は、ガモフの考えによく合っている。 *結論「宇宙は超高温のビッグバンから始まった!」 
◎静電気の実験  ※ 静電気は中学理科2年 p1, p2 (文英堂参考書より).  ・静電気のプラスとマイナス        実験例1   電気ふりこ の実験   電気回転コップ の実験   塩ビパイプ の実験 ※ 塩ビパイプはたくさんありますので、駿台学園に取りに来ていただければ   お分けします。 月、水、金、の12時~16時、または土曜日の10時~15時に   お出で下さい。 おしまい