駿台学園,ジュニア天文教室,2022年2月19日  (2月18日更新)



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◎前回の復習 (前回のページ *太陽面の観察 (SDO衛星の画像より) *冬の星座、冬至と日の出の時刻のおはなし *地球の自転の研究のおはなし *静電気の実験
◎今月の太陽黒点 *SDO衛星の画像の観察:              → 1月末~2月の黒点   → 同じ時期の紫外線画像   → 今週の爆発状況   → 黒点も多く,小さな爆発は     ひんぱんに起こるが,大きい     爆発はない。     (右図は,1月31日の太陽)
◎今月の星ぞら (ステラナビゲータで解説)                    *金星が「明けの明星{みょうじょう}」に。 *冬の大三角形が,夕方,真南によく見える。      (右図の出典:天文リフレクションズ) *「二十四節気」のおはなし    → 先月おはなしした「冬至」について,今月はまたくわしく説明します.  ・冬至 → お昼の太陽の高さ(南中高度)がいちばん低い.  (ステラナビゲータで)             ※ 「南中高度」は,小学3年生の理科.   夏至 → お昼の太陽の高さ(南中高度)がいちばん高い.   春分・秋分 → 夏至と冬至のちょうど中間.             ※ 「冬至,春分,夏至,秋分」も3年生.  ・これらのちょうど中間に「立春,立夏,立秋,立冬」を設ける.  ・さらにこれらを三等分して,いろいろな季節を設ける.→ 「24節気」                 (図の出典:日本惣菜協会)    → 2022年の24節気:       冬至 12月22日       小寒 1月05日       大寒 1月20日       立春 2月04日       雨水 2月19日       啓蟄 3月05日       春分 3月21日       清明 4月05日       穀雨 4月20日       立夏 5月05日       (以下省略)     → 各節気の説明カレンダー本舗)      ※「節分」は,立春の前日.2月3日ころ.       「八十八夜」は,立春から88日目の日.5月2日ころ.   ※冬至などは,天文学で太陽の南中高度を測って決める.    24節気の日にちも,太陽の動きを観測して決める.   ※昔のカレンダー(旧暦)では,「月」の動きを測って決めていたから,    24節気がないと季節がわからなかった.
◎今月のおはなし 「天の川を調べる」                      *「天の川」を見たことがありますか?     天の川写真集      (駿台学園,北軽井沢天文台にて撮影)      → 拡大してみると,天の川はたくさんの        星の集まりであることがわかる.     ステラナビゲータで,全天と天の川      → 天の川は,地球をぐるりと取りまいている.        → 天の川を展開してみると…   (ガイアカタログのページより)              → 天の川の複雑な形は,黒い「暗黒星雲」でできている.          暗黒星雲がなければ,天の川は,たくさんの星が「凸レンズ」の形に集まったもの.           → 「銀河」        → 赤外線で見ると暗黒星雲に邪魔されないので,このように見える: (NASA のページ)          *銀河の構造を調べる.   → 電波を出す特殊な星を電波望遠鏡で観測し,       距離を測って,銀河の構造を調べると,右図     のようになっていて,「銀河は渦巻き型」で     あることがわかる.      (国立天文台,ヴェラ計画 出典)       (ヴェラ計画の電波望遠鏡 出典)            *星までの距離を,どうやって測るか?    → 地球の公転軌道を使って測る.→ 右図     (ヴェラ計画のページより)   → 春の地球と秋の地球(または夏の地球と冬の     地球)から見た,天体の角度の違い     「視差{しさ}」を測って,距離を計算する.                ※ 人間の「目」も同じことをやっている:      → 指を目の前に立てて,右目と左目を交互に       つぶってみる.     → 壁や黒板などの背景に対して,指の見え方が       変わることを「視差」という.     → この視差によって,ものの遠近がわかる.        (東北大学のページより)
◎立体視の実験        → 1枚の絵の中に,右目の画像と左目の画像を        いっしょに入れ,赤と青のセロハンでそれぞれ      を見る.(左目が赤,右目が青)       (海野和雄ディジタル昆虫記より)  地形図(国土地理院)  立体動画(ユーチューブ)
  ※ ご希望の方に「立体めがねセット」をお送りします。下記アドレスで郵送先をご連絡ください。     koichinakajimajapan@gmail.com