駿台学園,ジュニア天文教室,2022年3月19日  (3月19日更新)



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◎前回の復習 (前回のページ *太陽面の観察 (SDO衛星の画像より) *冬の星座、冬の大三角形と、明けの明星「金星」のおはなし *二十四節気のおはなし *天の川について *星までの距離の測り方と、カラーセロハンを用いた「立体視」の実験。 ※天の川について補足:  ・天の川の星と、天の川でない星    天の川はたくさんの星の集まりであるが、天の川をはなれた所にある星はどんな星か?       (ステラナビゲータの全天図)   → 天の川を離れていても、空の星はすべて「銀河」(天の川の天体)の中の星。     ← 私たちは、直径10万光年、厚さ1000光年の、巨大な星の集まり「銀河」の中にいる。             (図の出典:NASA のページ)      (図の出典: VERA のページ)   → 空に見える星は、すべてその銀河の天体の一部。   ※この銀河の周りには、銀河の外の別の銀河からやって来た一群の星がある。     これらの星は、いずれ私たちの銀河に取り込まれて、銀河の一部となる。     このようにして、銀河は大きくなってきた。      (動画)   (出典:ヨーロッパ宇宙機関のページより)
◎今月の太陽黒点 *SDO衛星の画像の観察:        → 2月後半~3月前半の黒点   → 同じ時期の紫外線画像   → 今週の爆発状況   [参考] 10月28日の大爆発(Xクラス)   → 今回も大きい黒点群が出てきて、活発。 ※科学雑誌『日経サイエンス』4月号で,「巨大太陽フレア」の特集がある.  → 今回は時間がないので,次回にくわしく紹介します.
◎今月の星ぞら (ステラナビゲータで解説) *明け方の東の空に,惑星が大集合   → 今後の動き (ステラナビゲータで) *3月21日は「春分の日」   → 昼の時間の長さと夜の時間の長さが同じ  ・先週勉強した「二十四節気」との関係: ()    → いちばん大切な,4つの区切り,春分,夏至,秋分,冬至    → これを天文学で見ると・・・ (ステラナビゲータ)       → 空全体(全天)を,世界地図のように広げる. (世界地図)(赤道)(出典)         地図の赤道のように,真ん中に赤い線を入れる. (天の赤道)         太陽の動きを,黄色い線で入れる. (黄道)       → 黄道上の太陽の動きと,春分,夏至,秋分,冬至  ・世界地図と,「緯度・経度」         (緯度・経度は,小学校5年生の社会)     (参考:社会ノマド のページ)       → 赤道から北の方向の横線の目盛りを「北緯」,      日本のあたりの縦線の目盛りを,東の方向に「東経」    → 東京は,北緯35度39分,東経139度44分      北緯 0度は,赤道      東経 0度は,イギリス,ロンドンのあたり    → 緯度・経度は天文学で決める(イギリスは「グリニッチ天文台」)    → 全天地図にも緯度・経度がある              (赤経・赤緯)       全天地図のグリニッチ天文台は「春分点」.
◎今月のおはなし 「宮澤賢治と銀河鉄道    → 「宮澤賢治」という人の書いた「銀河鉄道の夜」という物語(ものがたり)があります.     この物語の中に,銀河のことや,銀河の中の星座のことなどが出てきます.     今日の5時からの大人の天文講座のおはなしは,この物語についてのおはなしと,     その中に出てくる天文学のおはなしです.   → そこで,ジュニア天文教室でも,これを取り上げてみたいと思います. *「宮澤賢治」という人  →  (ウィキペディア)   1896年生まれ,岩手県の人,詩人・童話作家 *「銀河鉄道の夜」という物語 → (ユーチューブ,動画「銀河鉄道の夜」)   登場人物: (少年)ジョバンニ,カムパネルラ (nuntafu1 / 5:00,5:40)   あらすじ: ふたりが銀河鉄道の列車に乗って,銀河(天の川)の旅をする.空想的.   ジョバンニが「天気輪の柱」の野原に寝そべっていると,突然銀河鉄道の機関車が   現れる.  (nuntafu4 / 4:10)   「北十字」の駅に停車  (nuntafu5 / 0:17) 十字の図 (nuntafu5 / 2:50)   「プリオシン海岸」の駅で降りて,海岸へ. (nuntafu5 / 3:08)   「鳥を捕る人」に会う  (nuntafu6 / 3:16)  鳥を捕る図  (nuntafu6 / 8:10)     (中略)   「アルビレオの観測所」  (nuntafu7 / 4:46)     (中略)   「タイタニック号で死んだ人たち」  (nuntafu8 / 2:50)   「さそりの火」 (nuntafu9 / 5:20)  火の図 (nuntafu9 / 8:00)   「南十字」でタイタニック下車  (nuntafu9 / 9:35) 十字の図 (nuntafu10 / 0:30)   「石炭袋」  (nuntafu10 / 2:30) カムパネルラ下車 (nuntafu10 / 5:00)   「黒い川」もとの野原に戻る  (nuntafu10 / 6:53)   カムパネルラの死  (nuntafu10 / 8:50) *ステラナビゲータで,北十字(はくちょう座),アルビレオ,さそり座,南十字,石炭袋   を見てみる.     → 南十字と石炭袋 (吉田氏の天体写真)
◎今月の実験 「気体の光 *1月の静電気の実験の時に「ネオン管」「ネオンランプ」を光らせました.   「ネオン」は一種の気体です.この気体を光らせると「オレンジ色の光」が出ます.   → いろいろな気体を光らせる実験をしてみましょう.     ネオン     アルゴン     水素     窒素     ヘリウム   → この光を「プリズム」(虹の七色を見る道具)で見ると,     光が「すじ」になっているのがわかる.     → プリズムを使った実験     白熱電球ではどうなるか?     蛍光灯電球は?   ※パソコンのウエブカメラでは,あまりきれいには見えない.    → 直接,目で見てみよう.