駿台学園,ジュニア天文教室,2023年7月15日

タイトル:  太陽黒点と爆発,磁力線  (6月の予定を7月に振替え)
講 演 者:  中嶋浩一

※ホームページの見方について 
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◎前回の復習 (前回のページ)  *金星の見え方       *宇宙にある物質,原子,分子    *水(H2O)分子模型の工作       *質問への補足 1) 「半月」の形になるのは金星だけか?     → 「内惑星」は欠けるが、「外惑星」は欠けない。     内惑星は太陽と直角(90°)になるが、外惑星はならない。 2) 宇宙の始まりの「ビッグバン」と「インフレーション」と、物質の形成     → 宇宙は、最初に「インフレーション」という急激な膨張{ぼうちょう}     とともに始まった。   → インフレーションにより莫大{ばくだい}なエネルギーが発生した。   → インフレーションに続く「ビッグバン」という膨張の時に、     エネルギーが物質に変化した。   → そのときに、水素とヘリウムができた。                                    (図は東京大学のページより)    ※ エネルギーが物質に変化する、ということはアインシュタイン博士     が発見した。   ※ エネルギーが物質に変化するときは、必ず「物質」と「反物質」という     ものができる。      ※ 宇宙の最初の物質の生成のときに、たくさん「反物質」というものができた     はずであるが、いま宇宙には「物質」だけしか見つからない。「反物質」が     どこに行ったのか、大きなナゾとなっている。
◎今月の太陽黒点 *SDO衛星の画像の観察:           5月後半~7月前半の黒点     6/18~6/22の可視光画像黒点    6/18~6/22の紫外線画像          7/11〜7/13の可視光画像黒点    7/11〜7/13の紫外線画像 
◎今月の星空 *昼間の金星の観察(晴れていれば)  ※ 7月13日は、金星が最大光度
◎磁力線の実験 *磁石の実験と磁力線  ・方位磁石の観察: N極とS極があり,それぞれ北(North)と南(South)を指し示す.     N極の方向は,真北から少し東の方向へずれる.(地球は大きな磁石になっている)  ・U字型磁石の観察: U字磁石のN極と方位磁石のN極とは反発しあう.N極とS極は引き合う.  ・鉄釘は,初めは磁石の力はないが,強い磁石を付けると弱いながらも磁石になる.  ・磁石からは「磁力線」というのが出ていて,これが力を及ぼしあう.  ・鉄粉を使うと,磁力線の形を見ることができる.(Wikipedia)           ※ 強い磁石を使うと立体的にできる. *太陽黒点を紫外線X線望遠鏡で見ると・・・   → 磁力線の形が見える!     → 黒点は巨大な磁石である.(「ひので」衛星のページより)       *目に見える光(可視光{かしこう})の黒点とX線で見た黒点の比較(2011年9月1日)     (右の方や左の方の「白斑{はくはん}」のある部分にも磁力線はたくさん出ている)
◎太陽黒点の磁力線の観察    6/28〜7/01可視光画像黒点    6/28〜7/01の紫外線画像