旧暦の作り方と,伝統的七夕 ( 概略)
*いろいろな暦 - どのように作るか
+太陽暦
・1年の長さ(何日か?)
> ユリウス暦(365.25日),グレゴリオ暦(365.2425日)
> 精密には 365.24219878日 > 暦表時 (Wikipedia) 参照
・どのように調節するか > 置閏法(略)
・年初をどうするか > Wikipedia 古代ローマ暦 より.
> 古代ローマの暦は,農作業の始まる3月頃の新月の日を年初とし,ほぼ月齢で日にちを数えた,
一種の太陰太陽暦.10ヶ月後の,現在の12月に終了し,現在の1,2月の頃には暦が無かった.
3月を年初とした名残が,September, October, などの月名に残っている.
※月の最初の日を "Kalendae" と言った.
> 紀元前713年、ローマ国王ヌマ・ポンピウスによって改暦が行われ、現在の1月,2月に
Januarius,Februarius がつけ加えられた。年末は Februarius の最後の日だったので,
閏年の調節は Februarius の月末に行なわれた.
> BC153年の改暦の際に,年初が Januarius の Kalendae,すなわち今の1月1日に移った.
> BC46年,ガイウス・ユリウス・カエサルは上記の暦を廃し、翌BC45年からユリウス暦
(太陽暦)を採用した。このとき BC45年の1月1日頃の新月の日を年初としたのが,現在
の太陽暦の年初の始まりである.
> 現在の精密な年初は,太陽が,黄経 279°41' 48".04 を通過する瞬間であるが,現在の
グレゴリオ暦の計算方法でも,これと1日ずれるのは約3300年後である.
> 参考: 1月1日あれこれ(暦計算室)
・日本での太陽暦導入のエピソード > 参考(「こよみのページ」より)
+太陰暦
・作成: 完全に月齢のみで作る.
> 29.530589日 × 12 = 354.367日 > 「月」が季節とずれる.
・実例: イスラム暦 (Wikipedia)
> 現在は,この前の新月(7月31日)以来「ラマダーン」の断食月.
> ラマダーンでの戒律について.(略)
+太陰太陽暦
・歴史: 中国の秦の時代から行われる.
・特徴: 日にちは月齢に合わせるが,時々調整して,大体太陽暦に合わせる.
> 閏月 > 「19年7閏」 > 「メトン周期」「章法」
※日蝕の繰り返しは「サロス周期」で,約18年10日8時間
・年初: 現行の太陽暦とは,約1ヶ月異なる. > 旧正月
・作成:1) 月齢で日にちを決める(大の月は30日,小の月は29日).
2) 二十四節気を記入する(太陽暦計算と同じ).
3) 冬至を含む月を11月とする,あるいは「雨水」を含む月を1月とする.
4) 以下,二十四節気の「中気」を含む月に,順番に月名を付ける.
5) 中気を含まない月があるので,その月を「閏月」とし,「閏7月」のようにする.
・問題:1) 月齢をどのように計算するか(月の運行には遅速があり,一定ではない).
2) 二十四節気をどのように計算するか(地球の運行も遅速がある).
> 「平気法」と「定気法」
平気法は 365.2422日を24等分して決めるが,定気法は実際の太陽の動き
で決める.現在の暦は定気法.
3) 1日の始まりを何時にするか.
> 決まった方法はないので,それぞれが伝統に基づいた計算法を使用.>「伝統的七夕」
・旧暦礼賛のページ
・旧暦カレンダー(旭川情報ネット)
*たなばたについて
+歴史 > 七夕 (Wikipedia)
+風俗 江戸後期, 浮世絵
+新旧のたなばたの,星空の比較.
> 旧暦の七夕では,必ず「上弦の半月」が出ている.また織り姫がほぼ天頂に来る.
+今後の,伝統的七夕 > 伝統的七夕(国立天文台)参照
+伝統的七夕ライトダウンキャンペーン ポスター 8月7日 ISS