回 | 月日 | 講座題目 | 講師(敬称略) | 参考資料 |
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625 | 4月21日(土) | ノーベル賞と宇宙 | 平林 久 | 講演要旨 |
626 | 5月19日(土) | ルメートル神父の宇宙 | 中嶋 浩一 | 講演要旨 講演内容 |
627 | 6月16日(土) | 火星の接近を迎えて | 田部 一志 | 講演要旨 |
628 | 7月21日(土) | O Sole Mio! | 渡邊 鉄哉 | 講演要旨 |
629 | 8月18日(土) | 望遠鏡の鏡面蒸着はどのようにする のか? ― 自作真空蒸着装置 ― | 渡部 一浩 | 講演要旨 |
630 | 9月15日(土) | 星雲遭遇と恐竜絶滅 ー 巨大隕石衝突だけではなかった | 二村 徳宏 | 講演要旨 講演内容 |
631 | 10月27日(土) | アストロバイオロジー: 宇宙における生命の起源と探査 | 山岸 明彦 | 講演要旨 講演内容 |
632 | 11月17日(土) | オールトの雲と彗星 | 樋口 有理可 | 講演要旨 |
633 | 12月15日(土) | (仮題)空と月と暦 ー 天文学の身近な話題 | 米山 忠興 | 講演要旨(準備中) |
634 | 2019年 1月19日(土) | 御池山隕石クレーターの研究過程 | 坂本 正夫 | 講演要旨 |
635 | 2月16日(土) | (仮題)歴史書から探る太陽活動 | 磯部 洋明 | 講演要旨(準備中) |
636 | 3月16日(土) | (仮題)これからの太陽系探査は 何を目指すべきか | 的川 泰宣 | 講演要旨(準備中) |
講師(敬称略) | 所属 | 参考資料 |
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平林 久 | JAXA 宇宙科学研究所 名誉教授 | 著書『超巨大ブラックホールに迫る』 紹介ページ |
中嶋 浩一 | 一橋大学 名誉教授 | 中嶋浩一,各種webページ |
田部 一志 | 惑星研究家,(株)リブラ代表取締役 | リブラ (Libra) ホームページ |
渡邊 鉄哉 | 国立天文台教授(昨年度まで) | 国立天文台太陽観測科学プロジェクト の紹介 |
渡部 一浩 | 望遠鏡製作研究家 | 前回2013年の講演 |
二村 徳宏 | 日本スペースガード協会研究員 | 天文月報,2018年2月号記事 |
山岸 明彦 | 東京薬科大学名誉教授 | ホームページ 著書『アストロバイオロジー』 |
樋口 有理可 | 国立天文台RISE月惑星探査検討室 特任研究員 | 国立天文台,研究者ページ 天文月報,2007年1月号記事 |
米山 忠興 | 東洋大学 名誉教授 | |
坂本 正夫 | 飯田市美術博物館 客員研究員 | |
磯部 洋明 | 京都市立芸術大学美術学部 准教授 | 天文月報2017年7月号の磯部先生の記事 |
的川 泰宣 | JAXA 宇宙科学研究所 名誉教授 | はまぎんこども宇宙科学館,館長挨拶 |
(紹介文は本ページ管理者中嶋の作成になるものであり,講演者との打ち合わせなど により随時変更されます. 以下は,7月26日 作成のもの.) *4月21日,平林 久 先生: 平林先生は,電波天文学を中心とした天文学研究で活躍して来られました.JAXA,宇宙 科学研究所におられた時には,大きな電波望遠鏡を宇宙に打ち上げて大規模な電波干渉計 を構成する「VSOP計画」(衛星名は「はるか」)を指揮され,大きな成果を収められまし た.(「電波干渉計」は,複数の電波望遠鏡を束ねて高精度電波観測を行うこと.) 他方でまた,電波望遠鏡を駆使して遠くの宇宙の地球外文明からの信号を探ろうという 「SETI計画」にも関わっておられます. 平林先生は,駿台学園の天文講座などにも長年ご尽力いただいており,先生のお話しに は定評があります.近著『超巨大ブラックホールに迫る―「はるか」が創った3万㎞の瞳 』 など,著書多数. 「ノーベル賞」には「天文学賞」というのはないので,当初は天文学者のノーベル賞受賞 はなかったのですが,天文学が物理学と関係を深めて来たために近年,多くの天文学的業績 が「物理学賞」として授賞されています.これらを一つ一つ検証してゆくと,私達が学生 だったころには想像もできなかった天文学の発展の姿が見えてきます. *5月19日,中嶋 浩一 : 今回のお話は2017年度の2月にお話する予定だったものです.2月は臨時に田中雅臣先生の 中性子星合体のお話を聴くことになりました. 早いもので,私が駿台天文講座に関わるようになってもう7年になります.最初の内は, 話のタネが尽きるのではないかと心配しましたが,やってみると結構タネはいろいろある ものだとわかって来ました.今回は,11月の家先生のお話のハッブルとも関係のあるルメー トルのお話です. ルメートルは,本職はキリスト教の神父ですが,宇宙科学で大きな足跡を残しました. 「宇宙に始まりがあった」ことを誰よりも先に物理学的に指摘したのですが,「彼はキリ スト教徒で神の宇宙創生を信じているからそう言ったのだ」という人もいました.しかし それは違います. *6月16日,田部 一志 先生: 田部一志先生は,プラネタリウムと天文教育研究施設に関するコンサルタントおよびそ の番組・関連ソフトを制作する会社,(株)リブラ(LIBRA Corporation)の代表取締役です が,惑星研究でも有名な方です.また日本スペースガード協会の理事もされています. 前回の2003年の火星大接近のときにも駿台講座でお話いただきましたが,今年の火星も かなりの大接近なので,またお話をお願いすることにしました.また2010年には木星のお話 をしていただいています. *7月21日,渡邊 鉄哉 先生: 渡邊鉄哉先生は,国立天文台で38年間の長きにわたって太陽研究を推進して来られ,この 3月に定年を迎えられました.天文台で先生は,「ひのとり」から始まる日本の太陽観測衛星 の全てに関わってこられ,大きな成果を上げました.今回の講座では,先生の長期にわたる 太陽との関わりを "O Sole Mio!" というタイトルでお話しいただきます. *8月18日,渡部 一浩 先生: 渡部一浩先生には,2013年9月の講座で「手作り望遠鏡製作」というタイトルでお話頂いて います(講演内容紹介). これは,口径40cmの望遠鏡をすべて手作りされたというお話し でした.渡部先生はさらに,反射鏡にアルミの蒸着をするための装置をも自作されています. 今回はこれについてお話しいただきます. *9月15日,二村 徳宏 先生: 二村先生は日本スペースガード協会の研究員として,惑星科学を研究しておられます.今回の 講演テーマの研究は,天文月報2018年2月号に 「星雲遭遇による白亜紀末の大宇宙における生命の起源と探査寒冷化と大量絶滅」 というタイトルで掲載されています. *10月27日,山岸 明彦 先生: 山岸先生は,この3月で東京薬科大学生命科学部教授を定年退職されました.在職中の研究室 は「極限環境生物学研究室」で,そのホームページのキャッチフレーズは「深海底から宇宙へ、 37億年前から未来へ、分子から社会へ」でした.先生はまた,日本アストロバイオロジー・ ネットワークの代表のお仕事もしておられます. 山岸先生から頂いた解題は次の通りです: 「生命は地球でどのように誕生したのでしょう?もし地球以外で生命がいるとしたらどのような 場所で、どのような生命なのでしょう?太陽系の外に数千個もの惑星が見つかって、中には地球 に似た惑星も十以上見つかっています。太陽系の中でも火星や木星土星の衛星には生命がいるかも 知れないという天体が見つかっています。どこでどのように生命を探せば良いでしょう?生命の 起源と探査の最新情報をお話します。」 *11月17日,樋口 有理可 先生: 樋口先生の研究分野は惑星科学・天体力学で,太陽系の起源と進化を明らかにするため太陽系 小天体の軌道進化の研究を行っておられます.現在の所属は,国立天文台 RISE 月惑星探査検討室です. *12月15日,米山 忠興 先生: 米山先生は長年東洋大学で教養天文学の講義を続けてこられましたが,その講義での教科書 の一つが今回の題名の本です(出版は丸善).教科書の内容は月の満ち欠けから荘子の思想まで 多岐にわたるので,今回はその一部分を厳選してお話いただく予定です. なお米山先生は和算や算額についても多くの研究をなさっておられ,その一端は昨年の北軽井沢 天文講座でお話いただきました.(内容は こちら から) 2019年 *1月19日,坂本 正夫 先生: 毎日新聞2017年1月11日の長野地方版に次のような書き出しの記事があります: 「南アルプスの山々に抱かれた山あいの里、飯田市の遠山郷(南信濃、上村地区)。 林道・南アルプスエコーラインを車で走ると途中に見える、御池山(標高1905メートル) の南東斜面に日本で唯一の隕石(いんせき)クレーターがある。・・・」 この御池山の東にある窪地が隕石クレーターであることを発見・確認したのが,坂本先生です. *2月16日,磯部 洋明 先生: 本講演のタイトルは,天文月報2017年7月号の磯部先生の記事のタイトルです. 記事の書き出しは,次のようになっています: 古い文献の中に記録されている肉眼黒点や低緯度オーロラの記録は,過去の太陽活動の 変遷を探るために非常に有益なデータである.しかし,時代も地域もさまざまな文献の中に 埋もれている天変の記録を探し出し,そのデータとしての信頼性を吟味するためには,歴史や 古典の研究者と自然科学者の密接な協働が欠かせない.本特集への巻頭言として,文学と理学 の大学院生二人が京大近くの居酒屋で思いついたアイディアが,多くの歴史・古典研究者や 天文・オーロラの研究者を巻き込んだ学際的共同研究に発展するまでの経緯を紹介する. *3月16日,的川 泰宣 先生: どなたも良くご存知の,宇宙開発の的川先生です.「はやぶさ」では大活躍をされました. 最近の先生のご活躍の場の一つに,横浜市の「はまぎんこども宇宙科学館」の館長のお仕事があり ます.ここのホームページの館長挨拶をぜひ一度ご覧下さい. なお,天文講座の本年度の精勤者に,的川先生の最近の著書『ニッポン宇宙開発秘史』を贈呈 する予定です.