駿台学園,ジュニア天文教室,2021年11月20日 (11月21日更新)
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◎前回の復習 (
前回のページ)
*黒点の構造(SDO衛星の画像より)
*秋の惑星
*アインシュタインと相対性理論
(万有引力の原理の実験)
◎今月の太陽黒点
*SDO衛星の画像の観察:
→
10月末~11月の黒点
→
おなじ期間の紫外線画像
→ 黒点の数も多くなってきた。
また爆発(太陽フレア)もひんぱんに見られる。
・
10月26日の爆発
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10月28日の大爆発(Xクラス)
爆発により、X線が放射されたようす(Xクラスに届いている)
(出典:
情報通信研究機構のページより)
朝日新聞の記事
→ その後特に大きな被害は報告されていないが、30日に私のカーナビが
異常な反応を示した。(もしかすると被害かもしれない。)
・
11月2日の大爆発(クラス不明)
爆発によりプラズマが宇宙に飛び出すようす (SOHO 画像)
・
11月9日の爆発(Mクラス)
爆発により、X線が放射されたようす
(出典:
宇宙天気予報のページより)
*過去
{かこ}の大きな爆発
(
ウィキペディアの資料より)
→ これらの爆発では、人工衛星や電力の送電線に被害が出た。
→ ここ十数年間は、黒点や爆発が大変少なかった。これからはひんぱんに爆発が
起こるかもしれない。
*なぜ爆発が起こるか?
→ 黒点の「磁力線」が関係しているらしい。
→
11月2日の図で観察。
※ あとで「磁力線」の実験をしてみよう。
(
4月17日のジュニア天文教室で実験した。)
◎今月の星ぞら
*昨日(11月19日)に「月食」があった。(見ましたか?)
(右の写真は、駿台学園天文部が屋上の望遠鏡で撮影)
*今月の星ぞら
→ 今日のおはなしの「火星」はどこにある?
(→ ステラナビゲータ使用)
→ いまは火星はあまりよく見えないが、今日の大人の天文講座
は「火星の研究」なので、火星の説明をします。
(こんど火星が良く見えるのは、来年のいまごろ)
(右図は
ハッブル望遠鏡のページより)
◎今月のおはなし 「火星探検」
*「火星」はどんな星か? (小・中学校の理科では、あまり勉強しない)
→ 「惑星」の一つ。 「外惑星」の一つ。 地球の軌道のすぐ外側をまわっている。
2年2か月ごとによく見えるようになる。 よく見えるときの大きさは、時期によって
かなり変わる。 (軌道がかなり「楕円形」になっている)
大きさは地球の半分くらい。 薄い空気があるが、海はない。 季節がある。
「極冠
{きょくかん}」がある。
(地球の月のような)「衛星」がある。 「フォボス」と「デイモス」。
衛星はとても小さくて、火星のすぐ近くをまわっている。
(右図は
ウィキペディアより)
※ 火星衛星探査計画 「
MMX」
→ 2024年ころ打ち上げ、衛星に着地してサンプル
を持ち帰る計画。
(右図は
JAXAのページより)
*火星の表面はどんな世界か?
→ 衛星写真より:
(
拡大写真)
(出典:
ウィキメディア)
赤い砂漠と黒い山、白い極冠。
月のような「クレータ」がある。
火山のような大きな山もある。
(出典:
ウィキペディア)
水が流れた川のあとのようなものもある。
(出典:
東北大学のページより)
*探査車による火星探検(11月21日訂正)
→ これまでに4台の探検車によって、表面のいろいろな写真が送られてきた。
2004年、スピリット、オポチュニティ
(出典:
エスクワイアのページより)
オポチュニティの活動の動画
(出典:
ユーチューブ)
2011年11月、キュリオシティ
ウィキペディア
2021年2月、パーサヴィアランス
(出典:
ウィキペディア)
着陸の動画
→ いろいろな発見があるので、これらはまた別の機会にくわしく話します。
◎磁力線の実験
→
4月17日のジュニア天文教室
砂鉄(鉄粉)を使って磁力線の図を作る。
(出典:
ウィキペディア)
※ ご希望の方に「砂鉄」をお送りします。下記アドレスで郵送先をご連絡ください。
koichinakajimajapan@gmail.com