駿台学園,ジュニア天文教室,2022年1月15日 (1月13日更新)
※ホームページの見方について
http://sundai.sakura.ne.jp
◎前回の復習 (
前回のページ)
*太陽面の観察 (SDO衛星の画像より)
*金星の見え方のおはなし
*電波で星を見るはなし
*電波の実験
◎今月の太陽黒点
*SDO衛星の画像の観察:
→
12月末~1月の黒点
→
同じ時期の紫外線画像
→
今週の爆発状況
[参考]
10月28日の大爆発(Xクラス)
→ 最近大きい黒点群が出てきて、活発。
[参考]
1958年、北海道で見えたオーロラ
(
日経新聞、1月12日、無料会員ページ)
◎今月の星ぞら
(ステラナビゲータで解説)
*冬の星座
オリオン座と、冬の大三角形
→ ベテルギウス、シリウス、プロキオン
→ 東の空でみつけよう。
※ オリオン座、冬の大三角形などは、小学4年の理科。
*冬至と日の出の時刻の関係 (冬至を過ぎたのに、なかなか朝が明るくならない!?)
→ 「冬至」は、1年の中でもっとも昼の長さが短く、夜が長い日。(昨年12月22日)
→ それでは、日の出の時間は冬至の日がいちばん遅いだろうか?
(ステラナビゲータで実験)
→ 日の出がいちばん遅いのは、1月6日ころ。
(日没がいちばん早いのは、12月10日ころ)
※ 毎日の決まった時刻の太陽の位置は、8の字の形になる。
→ 「
アナレンマ」
※ 太陽の動きの1年の変化、昼の長さ、冬至・夏至など
は小学3年の理科。 春分・秋分も。
(図の引用は、受験研究社『まとめ上手 理科』より)
◎今月のおはなし 「地球の自転と天文学」
→ 地球のことがどうして天文学と関係あるの?
*太陽や星の「日周運動」と地球の自転
→ 太陽や星が、東から出て南の空をとおり、西に沈む運動を「
日周運動」
という。(上に書いてあるように、これは小学3年の理科)
→ 日周運動がおこるのは地球が「自転」しているから。(中学理科)
自転と公転の説明 (
ユーチューブより)
→ 地球の自転・公転などの運動は、
天体の動きを観測して研究する。
*地球の自転の変化
→ 地球の自転は、いろいろ変化している。
・(変化1)「
歳差運動」
→ 自転の軸の方向が、宇宙の中でゆっくりと変化する。
歳差の説明(
ユーチューブより)
コマで実験 (右図は
ウィキペディアより)
→ 北極星が、北の方向からだんだんはずれてくる。
→ ステラナビゲータで観察。
・(変化2)「
極運動」
→ 地球の表面の自転軸の位置(つまり北極点、南極点)が
地球の表面でゆっくり変化する。
→
南極点の写真(千葉大、ハドロン宇宙国際研究センター)
→ こちらの現象はなかなかむずかしくて、学校では習わない。
大人の人に説明しても、なかなかわかってもらえない。
→
ユーチューブの説明図
→ 地球儀で実験
→ 極運動があると北極星の
高度(地平線からの高さ)が変わる。
→ 地球儀で説明
※ 回転中心(
天の北極)の高度を、その地点の「
緯度」という。
→ 東京の緯度は、北緯35度(駿台学園は、北緯35度45分)→
地図
→ 北極星(天の北極)の高度をはかることを「緯度観測」という。
→ 緯度観測から「極運動」を調べることができる。
*「緯度観測所」と日本の天文学
・1898年、「国際緯度観測事業」が開始され、日本の観測拠点が岩手県水沢市に
設けられた。→ 「緯度観測所」
写真
(写真は
国立天文台ニュース より)
・所長の「木村栄(ひさし)」が、「Z項の発見」という
大きな業績を上げた。
→ 高校日本史の教科書にも出ている。
(写真は、
金沢ふるさと偉人館 より)
・1922年、日本の緯度観測所が、世界の中心の「中央局」
になった。(1987年まで)
・現在の観測事業は、「国際地球回転・基準系事業」によって
世界中の観測所が協力して行っている。
(中央局は、フランス、パリ天文台)
◎静電気の実験
※ 静電気は中学理科2年
p1,
p2 (文英堂参考書より).
・静電気のプラスとマイナス
実験例1