◎前回の復習 (
前回のページ)
*太陽面の観察 (SDO衛星の画像より)
*冬の星座、冬至と日の出の時刻のおはなし
*地球の自転の研究のおはなし
*静電気の実験
◎今月の太陽黒点
*SDO衛星の画像の観察:
→
1月末~2月の黒点
→
同じ時期の紫外線画像
→
今週の爆発状況
→ 黒点も多く,小さな爆発は
ひんぱんに起こるが,大きい
爆発はない。
(右図は,1月31日の太陽)
◎今月の星ぞら (ステラナビゲータで解説)
*金星が「明けの明星
{みょうじょう}」に。
*冬の大三角形が,夕方,真南によく見える。
(右図の出典:
天文リフレクションズ)
*「二十四節気」のおはなし
→ 先月おはなしした「冬至」について,今月はまたくわしく説明します.
・冬至 → お昼の太陽の高さ(南中高度)がいちばん低い. (ステラナビゲータで)
※ 「南中高度」は,小学3年生の理科.
夏至 → お昼の太陽の高さ(南中高度)がいちばん高い.
春分・秋分 → 夏至と冬至のちょうど中間.
※ 「
冬至,春分,夏至,秋分」も3年生.
・これらのちょうど中間に「立春,立夏,立秋,立冬」を設ける.
・さらにこれらを三等分して,いろいろな季節を設ける.→ 「24節気」
(図の出典:
日本惣菜協会)
→ 2022年の24節気:
冬至 12月22日
小寒 1月05日
大寒 1月20日
立春 2月04日
雨水 2月19日
啓蟄 3月05日
春分 3月21日
清明 4月05日
穀雨 4月20日
立夏 5月05日
(以下省略)
→
各節気の説明(
カレンダー本舗)
※「節分」は,立春の前日.2月3日ころ.
「八十八夜」は,立春から88日目の日.5月2日ころ.
※冬至などは,天文学で太陽の南中高度を測って決める.
24節気の日にちも,太陽の動きを観測して決める.
※昔のカレンダー(旧暦)では,「月」の動きを測って決めていたから,
24節気がないと季節がわからなかった.
◎今月のおはなし 「天の川を調べる」
*「天の川」を見たことがありますか?
天の川写真集
(駿台学園,北軽井沢天文台にて撮影)
→ 拡大してみると,天の川はたくさんの
星の集まりであることがわかる.
ステラナビゲータで,全天と天の川
→ 天の川は,地球をぐるりと取りまいている.
→ 天の川を展開してみると… (
ガイアカタログのページより)
→ 天の川の複雑な形は,黒い「暗黒星雲」でできている.
暗黒星雲がなければ,天の川は,たくさんの星が「凸レンズ」の形に集まったもの.
→ 「
銀河」
→ 赤外線で見ると暗黒星雲に邪魔されないので,このように見える: (
NASA のページ)
*銀河の構造を調べる.
→ 電波を出す特殊な星を電波望遠鏡で観測し,
距離を測って,銀河の構造を調べると,右図
のようになっていて,「銀河は渦巻き型」で
あることがわかる.
(国立天文台,ヴェラ計画
出典)
(ヴェラ計画の電波望遠鏡
出典)
*星までの距離を,どうやって測るか?
→ 地球の公転軌道を使って測る.→ 右図
(
ヴェラ計画のページより)
→ 春の地球と秋の地球(または夏の地球と冬の
地球)から見た,天体の角度の違い
「視差
{しさ}」を測って,距離を計算する.
※ 人間の「目」も同じことをやっている:
→ 指を目の前に立てて,右目と左目を交互に
つぶってみる.
→ 壁や黒板などの背景に対して,指の見え方が
変わることを「視差」という.
→ この視差によって,ものの遠近がわかる.
(
東北大学のページより)
◎立体視の実験
→ 1枚の絵の中に,右目の画像と左目の画像を
いっしょに入れ,赤と青のセロハンでそれぞれ
を見る.(左目が赤,右目が青)
(
海野和雄ディジタル昆虫記より)
地形図(国土地理院)
立体動画(ユーチューブ)
※ ご希望の方に「立体めがねセット」をお送りします。下記アドレスで郵送先をご連絡ください。
koichinakajimajapan@gmail.com