◎前回の復習 (前回のページ) *今夜のほしぞら > 月と火星が大接近 *太陽黒点のおはなし > 黒点は「磁力線」でできる。 *磁力線の実験 > 磁石と砂鉄で、磁力線の形を見る。 (上図はSDO衛星のページより)
◎今月の太陽黒点 *SDO衛星の画像の観察:(→ 4月末~5月の黒点) → だいぶ黒点が出てきた. → 小さな爆発もある. → おなじ期間の紫外線画像 → さらにくわしく ※ 紫外線の画像で見えるいろいろなもやもやについて, きょうはくわしく説明します. (画像はすべてSDO衛星のページより)
◎今月の星ぞら (→ ステラナビゲータで) *今月の月の動きの観察 → 三日月{みかづき}からだんだん丸くなってゆき, 月末に満月{まんげつ}になる. ※ 月の満ち欠けは,小学校4年生の理科 (受験研究社の参考書より) → 5月26日の満月は「月食」になる!! (→ ステラナビゲータで) → 国立天文台で実況中継がある予定 ※ 月食は,小学校6年生の理科 (受験研究社の参考書より) *なぜ,月食が起こるか? → 太陽,地球,月 が一直線にならび,月が地球の影にかくれるから.
◎太陽コロナのおはなし → 今日のおとなの天文講座は「太陽コロナの研究」のおはなし。 *「コロナ」とはなにか? → 「コロナ」とは「王冠,かんむり」のこと. (右図は Harper's Bazaar のページ より) → 「太陽コロナ」は,太陽をとりまく薄い気体のこと. 太陽の日食のときに,太陽のまわりに「王冠」のように 見えるので「コロナ」とよばれた. ※ コロナウィルス (図は 国立感染症研究所のページ より) *太陽表面のいろいろな構造 (発展科目) (右図は ウィキペディアより) ・光球: いつも見えている太陽表面. ・黒点: 光球の表面にときどき見える黒い小さな点々. ・コロナ: 通常は見えないが,日食などで光球が隠されたときに まわりに広がって見える(密度が)薄い気体. ・彩層: 通常は見えないが,やはり日食のときに一瞬見える 光球の上の(厚さの)薄いピンク色の層. ・プロミネンス(紅炎): やはり日食のときに見えるピンク色の炎. (右図は teacup 氏のページより) ※ 日食のときに一瞬,彩層がピンク色に見える. ユーチューブ画像 *日食でなくても,紫外線で見るとコロナやプロミネンスがよく見える. → 紫外線は,ロケットや人工衛星で宇宙に出ないと見えない. → 表面のもやもやはコロナを上から見たもの. → コロナのない場所もある! → 「コロナの穴」 → 黒点のある場所は,紫外線では明るく輝いている. → 「活動領域」 *コロナのナゾ ・不思議な緑色の光で輝いている. → 何が光っているのか? → 未知の物質「コロニウム」というのがあるのか? → 特殊な「鉄元素」の光らしい. ・なぜ特殊な「鉄元素」があるのか? → コロナは「超高温(数百万度)」になっているらしい! (京都大学,宮本正太郎博士が 1946年に発見) (右図は 京都大学花山天文台のページより) ・なぜコロナはそんなに超高温になるのか? → 太陽の光がどんなに強くても,表面温度(約6000度) 以上には温められない. → 光以外の,何か別のエネルギーが必要. → 何か? ※ エネルギーとしては「磁力線」が考えられるが, このナゾは現在でも未解決. → 今日の大人の講座のお話は,ロケット観測からこのナゾを 解決しようとするもの. → 「紫外線」や「X線」や「偏光」を使って,磁力線を観測する.
◎偏光の実験 [参考] さんそうけん サイエンスタウンのページ ※ 偏光版をほしい人は,郵送で差し上げますから,下記のメールアドレスへ 申し込んでください.
おしまい