◎前回の復習 (前回のページ) *今夜のほしぞら > 月の満ち欠けと,月食のおはなし. *太陽コロナのおはなし > コロナのナゾ (なぜ 6000℃ の太陽が 100万℃の超高温コロナを作れるのか?) *偏光の実験 > 偏光版とセロテープで「変更万華鏡」を作る.
◎今月の太陽黒点 *SDO衛星の画像の観察: → 5月末~6月の黒点 → おなじ期間の紫外線画像 → さらにくわしく
◎今月の星ぞら (→ ステラナビゲータで) *金星のおはなし → 夕方の西の空に,金星が見えてきた! → これからどんどん,明るくよく見えるようになる. → 来月のおはなしで,金星のことをくわしく説明します. *夏至{げし}のおはなし → 「夏至」って知ってますか? → 今年は 6月21日,あさって. → 1年の中で,いちばん昼の長さが長く,夜が短い日. → 東京の日の出は 4時25分,日没{にちぼつ}は午後 7時ちょうど,昼の長さは 14時間35分. ※ 夏至の反対「冬至」のときは,昼の長さ 9時間45分,その差 4時間50分 ※ イギリスのロンドンでは,日の出 3時43分,日没 20時22分,昼の長さ 16時間39分. 夏至と冬至の昼の長さの違いは,8時間50分! [参考] 国立天文台,暦計算室
◎今月のおはなし 「星の重さをはかる」 → 「星の重さ」なんてどうやったらはかれるの? 星の体重計? → どれくらいの体重? → 重い星や軽い星があるの? → 地球の重さをはかる? → (地球をはかる図) *「重さ」ってなんだろう? → 「はかり」ではかるもの・・・? → 「力」をくわえても「はかり」が動く. (ばかりの実験) → じつは,「重さ」は「力」の一種. 地球が物体を引っぱる力が「重さ」にほかならない. *地球が物体を引っぱる? → すべての物体はたがいに引き合う力がある = 万有引力の法則 ニュートンが,リンゴが木から落ちるのを見て発見! → 人間と人間も,体重に比例した力で引き合っている! (50kg の人どうしが 50cm はなれている時の力は 0.0001g !) ※ このような弱い力を,じっさいに測定した人がいる. → イギリスの キャベンディッシュ. → 「ねじればかり」を使用する. → 50kg の人が (重さ)50kg の力で引かれるためには,地球の体重は(50kg の人の)xxxx倍, 地球の中心からの距離は(50cm の)oooo倍だから,体重はさらに vvvv倍,ということで 地球の体重を決めることができる! → 6000000000000000000000000kg = 6兆kgの1兆倍 *地球は太陽の引力に引っぱられて太陽のまわりを回っているので,太陽の重さもわかる! → 地球が太陽の周りをまわる速さ(= 1年で 1回転)から,太陽の力がわかる. 太陽からの引力と,太陽までの距離から,太陽の重さがわかる. → 地球の 33万倍 *よぞらの「星」は,太陽と同じようなもの,重さも太陽と同じくらい. → しかしその中でも,重い星,軽い星がある. → 重いものは太陽の50倍,軽いものは太陽の5分の1程度. → どうやってそれぞれの星の重さをはかるか? → 「連星{れんせい}」を使う. → 2つの星がぐるぐる回転している「連星」という星がある. 連星の説明 (科学博物館) ユーチューブ動画 → 回転している速度で力の大きさがわかる.(速ければ力が強い) 連星の間の距離で重さがわかる.(同じ力でも距離が大きいと重さが重い) 連星の回転速度と,連星間の距離がわかれば,両方の星の重さがわかる! [例] オリオン座δ星: 太陽の 27倍の星と 10倍の星の連星 ※星の世界の法則:(質量光度法則) → 重い星は明るく青白く輝き,軽い星は暗くて赤っぽい色で光る. (太陽はその中間で,黄色っぽい色)
※ 今日のお話は,数字と計算ばかりでした. 天文学は,望遠鏡で見るよりも「計算」で宇宙の多くのことがわかります. 天文学者は,望遠鏡よりも計算機の方を多く使います. (天文学者になるには「算数」,「数学」を勉強しなければなりません.) 「6兆の 6兆倍」などのような大きな数を「天文学的数字」と言います. 来月のジュニア天文教室では,数字ではなくて「天体写真」を見ます.
◎DVD分光器の工作 → 国立科学博物館で販売している「DVD分光器}を作り,電灯の光を 観察します. ※ オンラインでお話を聞いた人で、DVD分光器の製作キットを希望する人は、 駿台学園の事務窓口に来ていただければ進呈します。時間は、平日は午後4時、 土曜日は午後1時までにお願いします。 学校へ来るのが難しい人は、下記のメールアドレスへ問い合わせてください.