駿台学園,ジュニア天文教室,2023年2月18日
タイトル: 空の星ぼしの名簿(天体カタログ)
講 演 者: 中嶋浩一
※ホームページの見方について
http://sundai.sakura.ne.jp
◎前回の復習 (
前回のページ)
*世界の国ぐにの時間の違い(時差)
*太陽の動きと日時計
◎今月の太陽黒点
*SDO衛星の画像の観察:
1月後半~2月前半の黒点
1月後半~2月前半の爆発状況
→ 2月11日に
やや大きな爆発が起こった。
◎今月の星空
*ギリシャ神話と星座(再度)
→ 「神話と星座」について、よい本が出たので今後少しづつ紹介したい。
・古代エチオピア王家の神話の星座
→ 秋の星座、ペガスス座、アンドロメダ座、ペルセウス座、くじら座、
北天の星座、カシオペア座、ケフェウス座
・これらは秋の星座なので、もうそろそろ見えなくなる。
→
秋の全天4(星座の図)、
現在の全天、
パルディーの星座絵より、
秋の星座絵、
北天の星座絵
・『新版 まんがで読む星のギリシア神話』より、「ペルセウスの冒険」
→ 別図へ
*これらの星座の中にある不思議な天体「変光星」、「赤色超巨星」
→ ペルセウス座の「アルゴル」と、くじら座の「ミラ」
→ アルゴルは、2日と21時間で規則的に光が弱くなり、
ミラは、約331日周期で 2等星から10等星 まで明るさが変化する。
→
科学博物館の説明図 ミラの説明,
アルゴルの説明
→ ミラは「脈動変光星」、アルゴルは「食変光星」という。
他に、ケフェウス座のδ星も典型的な脈動変光星。
→ ミラは「赤色超巨星」でもある。大きさは太陽の500倍。
→ 他に、
ケフェウス座のμ星 は太陽の1400倍(ベテルギウスは約1000倍)。
※ 天文学者ハーシェルが、「
ガーネットスター」と呼んだ。
◎「天体カタログ」のおはなし
→ おとなの時間の話が「天体カタログ」なので、その話をします。
*「天体カタログ」とは:
→ いろいろな天体のリスト(名簿のようなもの)のこと。
→ 「恒星カタログ」、「銀河カタログ」、「変光星カタログ」、などなど。
*天体カタログの例「メシエカタログ」の紹介
・「メシエカタログ」とはなにか.
→ シャルル・メシエというフランスの天文学者が作った
星雲や星団のリスト
→ M1, M2, M87 など,約100個の星雲・星団・銀河
・「星雲」、「星団」とはどういうものか?
→ ぼんやりと広がって見える天体 →
例1、
例2
→ 例1 はほんとうに雲のように見えるので「星雲」
例2 は
拡大して見ると多数の星の集まりなので「星団」
→ 他に「ぼんやり」と見える天体に「彗星」がある。
→ 最近よく見えている
ZTF彗星
・シャルル・メシエという人
「彗星の狩人」
生涯に13個の彗星を見つけた.
彗星さがしのじゃまになる星雲・星団をかぞえあげ,
リストを作った.→「メシエカタログ」
・どんな天体があるか、簡単な望遠鏡で見えるか?
→ 駿台学園天文部の撮影したメシエ天体(一部)の写真:
メシエ天体写真集 M45 全体
※オリオン大星雲(M42)と、中心部の「トラペジウム」
ISO-25600,1秒 ISO-1000,1秒 ISO-1000,1/5秒
→
トラペジウムの説明(アストロアーツ)