◎前回の復習 (
前回のページ)
*太陽について:
NHKテレビ『ナゾの巨大爆発スーパーフレア』紹介
*今月の星空: 6月18日,惑星の大集合
(右図、出典は
アストロアーツ)
*すばる望遠鏡と昔の宇宙(どうやって昔の宇宙を見るか)
・宇宙の距離「光年」のはなし
・遠くの宇宙を見ると昔の宇宙が見える
・宇宙の膨張と,宇宙の始まり
・宇宙の年齢は138億歳
*質問 (今日、補足説明をします)
・原子と光の関係.
・ブラックホールがブラックホールに飲み込まれる
(ブラックホールの合体)の映像.
◎原子と光の関係
→ いろいろな元素(酸素,水素,窒素など)は,電気を通じるとどうして
いろいろな色で光るのか?
*
物質は「原子」でできている.→ 原子とは何か?
→ いろいろな元素は,それぞれ異なる「
原子」という小さい粒{つぶ}からできている.
→ 酸素原子,水素原子,窒素原子,アルゴン原子,・・・
※ 「水」は,酸素原子と水素原子が結合した「
分子」というものからできている.
中学校学習指導要領
(
図の出典)
*
「原子」は,さらに小さな「原子核」と,それを取り囲む「電子雲」からできている.
(
図の出典)
*
実際の「電子雲」のかたち
(
図の出典)
*(こんどは)
光と電波のおはなし
→ 「
電波」は、電気の力が「
波動」としてつたわるもの。
→ 波動には「
周波数」がある。 →
説明動画 (
出典)
1秒間に10回の振動 10 Hz(ヘルツ)
1秒間に1,000回の振動 1000 Hz = 1 kHz(キロヘルツ) 大きいアンテナ
1秒間に1,000,000回の振動 1000 kHz = 1 MHz(メガヘルツ)
1秒間に1,000,000,000回の振動 1000 MHz = 1 GHz(ギガヘルツ) 小さいアンテナ
いろいろな周波数と、その利用
(
図の出典)
→
60万GHz の電波を作ると、それは「光」になる。
(「光」と「電波」は、同じもの)
→
原子の中の電子の雲は、一種の「アンテナ」になる。
→
電子の雲のアンテナは、たいへん小さいアンテナなので、小さい電波(=光)
を出す。
→
(高圧放電器で)電子を原子にぶっつけると、電子の雲がエネルギーをもらって、
光の電波を出す。
ネオンガスの色
◎ブラックホールの合体
→ ブラックホールがブラックホールに飲み込まれるとどうなるか?
→ シミュレーション画像と、観測された「重力波」
動画 (
出典)
合体するときに「重力波」という波が発生して、
右図のような観測装置でとらえられる。(
出典)
→ 2017年1月4日の合体、太陽の20倍の重さのBHが、
30倍の重さのBHに吸い込まれた。
(図の時間は1秒間くらい)
◎今月の太陽黒点
*SDO衛星の画像の観察:
→
6月後半~7月前半の黒点
→ 黒点の活動はかなり活発であったが、大きな爆発はなかった。
→ 今回は黒点のはなしは省略します。
◎今月の星空
*「たなばた」のおはなし
→
アストロアーツの解説
→ ステラナビゲータで観察。
◎すばる望遠鏡と,超大型カメラの紹介
*すばる望遠鏡の巨大カメラ(HSC)
→ 巨大なすばる望遠鏡に、巨大なカメラが取り付けられている。
(
出典)
巨大カメラが撮影した写真
→ 何億光年もかなたの銀河がたくさん写っている。
*宇宙のダークマター(暗黒物質)のおはなし
→ 宇宙には、目に見えない、さわってもさわれない「暗黒物質」というのがある。
→
暗黒物質の解説ページ
→ 暗黒物質は、見えないが「引力」だけはある。
→ 銀河系の周りに暗黒物質があるということは、引力によって銀河系の回転が
影響されることからわかる。
→ 遠方の宇宙の暗黒物質は、その引力による「時空のゆがみ」からわかる。
*巨大カメラで暗黒物質をとらえる!
→ 巨大カメラでたくさんの銀河の写真を撮り、その画像の「ゆがみ」を検出
して、暗黒物質を割り出す。
→ (例)
ジェームスウェッブ宇宙望遠鏡の最新の画像
※ 「
ジェームスウェッブ宇宙望遠鏡」については、来月おはなしします。
*身の回りの暗黒物質
→ 直径20cmの
ふうせんの中には 0.000,000,000,000,000,000,001グラム の
暗黒物質がある!。