駿台学園,ジュニア天文教室,2023年4月15日
タイトル: 「太陽」ってどんな天体?
講 演 者: 中嶋浩一
※ホームページの見方について
http://sundai.sakura.ne.jp
◎前回の復習 (
前回のページ)
*「金星」のおはなし
*南極の氷の中の天文台
*ふしぎな粒子「ニュートリノ」
(右図は
アストロアーツのページより)
◎今月の太陽黒点
*SDO衛星の画像の観察:
3月後半~4月前半の黒点
3月後半~4月前半の爆発状況
→ Mクラスの爆発はひんぱんに起こっている。
◎今月の星空
*4月から5月にかけての金星の動き (ステラナビゲータ)
→ 4月23日に三日月と金星が接近
※今年の5月の連休は、月が明るいので星座などは見えにくい。
◎「太陽」のおはなし
*学校の理科での太陽の勉強について。
→ 小学校理科では「
一日の太陽の動き、季節の太陽の動き」のみ。
「
太陽表面のいろいろな現象」は発展科目。
(右図は、受験研究社『まとめ上手小学理科』より)
*太陽面の現象
光球、黒点、爆発(フレア)、プロミネンス、彩層、コロナ、
*太陽の大きさ = 地球の109倍
→ どうやって測る? = 距離とみかけの大きさからわかる。
→ 距離はどうやって測る? = 惑星の軌道の大きさの割合と、惑星までの距離からわかる。
→ 軌道の大きさの割合はどうやって決める?
= 金星は225日で1公転するので、225日後に金星を観測すると、
地球の軌道と金星の軌道の関係がわかる。 →
図
→ 惑星までの距離はどうやって測る?
= 地球表面からの
三角測量 →
図
*太陽の重さ = 地球の33万倍
→ どうやって測る? = 引力の強さでわかる。
= 重さと引力の強さとの関係は、地上の実験でわかる。 →
図
→ 太陽の引力の強さは、どうやって測る?
= 地球の公転運動の
遠心力 と同じ。
遠心力 は、地球の重さと公転の速さと軌道半径から計算できる。
遠心力 = 重さ × (速さ)2 ÷ 軌道半径
*太陽の温度は? = 約6000度
→ どうしてわかる? = 「色」でわかる。
→
鉄を熱したときの、色と温度の図
*太陽は何からできているか? = 4分の3が水素、4分の1がヘリウム、他はわずか。
→ どうしてそれがわかるか? =
スペクトル からわかる。
= 物質ごとに特殊な色の光があり、これが太陽の七色の
スペクトル の中に見える。
図の出典
◎分光シートで七色のスペクトルを見る